1月5日、介護病棟の患者さんの一人のTおばあちゃんが

百歳の誕生日を迎え、県や市からも

お祝いが届き、進呈式が行われた。

Tおばあちゃんは入院患者の中で一番の高齢者。

身体はとても小さくて軽いのに

食欲も旺盛で、日中はオムツを外し、

リハビリパンツで過ごされている。

そんな風に、お年の割にはとても元気なTさんだけど、

年末に風邪をひき、暫くベッドで過ごす日が続いた。

すると突然言動が不穏になってしまい、

「なんでそこ(部屋の隅)に雨が降ってるんですか?」

とか、

「水が床に溜まって溺れるよぉ~。」

等と騒いだり、

普段は全く使わないナースコールを意味も無く押し続けたり。

痴呆の進行というものは

本当にあっという間なんだなぁ、と実感。

誰もが

「こんな状態で、お祝いの進呈式の時、大丈夫だろうか?」

と心配したが、当日、皆は驚いた。

皆が見守る中、花束やケーキ、記念品等を進呈されると、

Tさんは感動の涙を流しているではないか。

「Tさん、オメデトウ!!と言うと、

「皆さんのおかげ様です。ありがとうございます。」

としっかり返答し、しかもリハビリの時には

「百才」と日付や自分の名前を、とっても上手に習字してきたので、

これまた驚いた。

なにはともあれ、Tさんが「百歳の誕生式」を機に

奇跡的な回復を遂げた、と言っても過言ではないのではなかろうか。

一日が過ぎ、デジカメで撮った写真を一緒に見ながら、

「Tさん、別嬪さんだね~」と言うと、

本人ちょっと寂しそうに、

「もっと目が大きければ良かったんだけど・・・」

うん、Tさん、本当にしっかりしたね。