昔、子供の頃、ウルトラマンが流行った。
シリーズの中でも人気があったのは、
ウルトラマン・セブンだろう。
他のウルトラマンシリーズとは一線を画し、
そこはかとなく大人の雰囲気を漂わせたセブンに、
当時の子供達は惹かれたのだ。(と思う。)
当然、怪獣相手に相撲などをとって戦うタロウなどは問題外!!
「タロウなんてガキ臭い」と、ガキだった私達は
鼻で笑っていたものだ。
しかし、昔は純粋に子供向けだったヒーローものは、
今やストーリーもなかり複雑化し、
「イケメンヒーロー」達が若いお母さん世代を
虜にしている、といっても過言ではない。
私も三男がまだ小さい時は
ウルトラマンガイアなどを、結構真剣に観て、
昔と比べかなり「進化した」ウルトラマンに驚いたものだが、
2・3年前に流行った仮面ライダーシリーズを観て、
(仮面ライダーがうじゃうじゃ登場して
全然意味が分からなかったけど)
「これが子供向け番組なのか?」と、心底驚いたものだ。
そして今日、たまたまチャンネルを合わせると
「ウルトラマンマックス」という番組が入っていた。
目にしたところは番組の後半部分だけだったので、
尚更分かり辛かった、
と言う事もあるだろうが、
あまりの難解さに頭をひねった。
老子の『胡蝶の夢』を題材に、
テレビ脚本家のおじさんと、主人公が
夢と現実の境をなくし、徐々に入れ替わる、
というなんともパラノイアな内容。
自己の存在を問う、という形而上学的で
なんとも哲学的なテーマを、子供番組に使うあたり…
なんともはや。
しかも、ウルトラマンという番組の中で
お子ちゃまが尤も楽しみにしているであろう戦闘シーンは、
主人公が打ち込むパソコンの活字と共に、
「ちょうちょの歌」をBGMに3分も無いではないか。
(しかも相手は怪獣ではなく、
高速変形して蝶の様に飛び回る銀の球面体だ。)
それにしても、こんな高尚な匂いを漂わせた
ウルトラマンという番組を、
世の子供達は喜んで観ているのだろうか?
かと言って、お母さん世代狙いの内容とも思われないし…
なんとも気になるところだ。