「普通」の生活を送っている時、
私たちは、その素晴らしさ、かけがいのなさを忘れている。
普通というものの有り難さに気付いていない。
普通が普通でなくなった時、初めて普通である事の
大切さに気が付く。
私の場合、旦那の病気だったが、
人によって、それは様々だろう。
自分、或いは家族の病気。
思いもよらなかった事故や突然の死。
地震等の天災や火災等の人災。
家庭内暴力や不登校。
夫婦の不仲や離婚。
そして戦争という大きな憎しみ・・・。
ニュースの映像はアメリカを襲った
大型ハリケーン・カロリーナの未曾有宇の被害を映し出している。
一瞬にして無くなった、多くの命と財産。
生活する術を失い、嘆く人々。
当事者ではない私達は、
その映像を見て「あぁ、可哀想に。」「うわぁ~大変だ。」
と同情と驚きを覚えるだろうが、
オブザーバーである私達は、
その本当の痛み、悲しみを本当に知る事は出来ない。
惨たらしい映画やドラマに
見慣れすぎてしまっているのかもしれない。
でも人々は生きていく。
その悲しみを乗り越えて。
乗り越える事が出来ない人もいるが、
多くの人は乗り越える。
それが人類の歴史。