私の子供達が通う学校は夏休み明けに

小学校・中学校そして保育所の合同で運動会が行われる。

そう、あまりにも規模が小さいので、「合同運動会」なのだ。

初めてこの運動会を観た時、自分に出身校比べ、

同情を覚えたし、中学生による応援合戦は特に

「全校生徒60人そこそこでどんな応援が出来るのか。」

と正直バカにしていた私だが、

勝っても涙、負けても涙、の生徒の真剣な姿に感動、

思わずもらい泣きしたものだ。

その運動会の為、夏休みの終盤に登校日が設けられ、

練習時間に充てられている。

特に最長学年である長男達中学三年生は、

毎年応援合戦の練習の為、「団活動」という

スケジュールが組まれていた。

が、人付き合いの苦手な長男は、

やっぱり夏休み当初はこれをサボっていたようだ。

それに気づいた私、強制的に長男を学校へ送り出し、

何とか残りのスケジュールはこなしていった。

先日、この団活動に行ったはずの長男が

行って直ぐに帰ってきてしまったらしい。

仕事から帰って、この事を聞いた私、

長男をいくら問いただしても、案の定、何も答えない。

協調性のない長男の事、

多分その態度を責められたのだろう、と思ったし、

家族も同じように思ったようだ。

だけど私には、ある懸念もあった。

父である旦那の事で何か言われたのではないか、と。

翌朝、ベッドからなかなか起きてこない長男の部屋で、

理由を聞き出そうといろいろ試みた。

黙り込む長男だったが、私の質問に対する反応から

理由が推測された。

どうやら父親の事を言われたらしい。

具体的に何を言われたのか分からないが、

多分身体の不自由さを揶揄されたか、

質問されたか、だと思う。

言った本人は、悪意を持って言ったのか、

何気なく言った疑問だったのかは分からないが、

それに対し、怒って帰ってしまうとは。

長男の気持ちも分かるが、

これではあまりにも情けないではないか。

父親の事がハンディとなるかもしれないは

想像していたが、

これは自分で乗り越えなければならない事だ。

強くなってくれる事を願うしかない。