私がこの仕事、自分自身想像もしなかった「介護」という

職業に就いたのには、幾つかの理由がある。

何の資格もないおばさんである私が、直に正社員となれる、

と言う事が一番の理由だが、

自宅から近い所にある、と言う理由もかなりのウエイトを

占めている。

それと言うのも北陸の過疎の山間地に住むものとして、

雪の季節の通勤の大変さ・渋滞をついつい考えてしまうからだ。


そう、私の住む地域、及び勤務する病院は

良く言えば「緑豊かな山間部」に位置している。

どれくらい田舎なのかと言うと、

今朝の仕事先での会話がそれを如実に物語っている

かもしれない



「昨日の夜、クワガタいたんだよぉ。」

と、昨夜夜勤だった

ちょっとおとぼけ、ゲーム好きのK君が言った。

えっ、最近暑くなってきたけど、クワガタはちょっと早すぎない?


「いや、ホントホント。タバコを吸いにベランダに行ったらそこに。」

そうそう、と同じく夜勤だった看護婦さんも頷いている。


「でも、手に乗せてよ~く見たら、これがなんと

背中にプチプチってダニがいっぱいついてて…」


「おもわず“ヒィ~、あっち行けぇ!!”って、

指でピンって弾いちゃったよ。」
とジェスチャーでその様子を再現。


それを聞いた子持ちだけどかっこよくて人気のT君、

笑いながら、

「可哀想に。もしかしたらそいつ、

“たすけぇてぇく~れ~”ってわざわざ病院に来たのかもしれないのに。」



その他、蛾や蜘蛛の話などで盛り上がり、

業務前から爆笑した日であった。