脳の腫瘍がおおきくなっているのか、せん妄という幻覚症状が多くなりました。


もうだれかれと会わせるわけにもいかなくなり面会謝絶です。


そんななか、夫の両親が大阪からきてくれて、寝たきりの父の散髪をしてくれました。


義父はベテランの理容師、義母も免許は返上しているのですが美容師です。


そんな両親でも座位がとれないふにゃふにゃの父の散髪は大変でした。


夫がうしろからだっこして、クロスをいっしょにかぶる。(汗びっしょり)


頭がすぐ傾くので私と義母が頭をささえる。義弟は義父の手伝い。


息子はコロコロでベットにつく髪の毛をいっしょうけんめいとってました(笑)。


顔そりまでしてもらって、途中でグーグーねる父。


この日はめちゃくちゃ眠たかったらしくて、何をされようが寝てしまいます。


一時間かけて、すっかりさっぱりきれいにしてもらった父は私に


「起こせ起こせ」とさけびました。鏡をみて「おかあさんにみせにいく」といい、


まるで子供のようです。


大阪にかえるためお別れの握手のとき、みんな泣いてしまいました・・。


しかし、父は一日たつと、もうだれがきたのか忘れていたのでした。


散髪後はものすごく興奮し、壁の腰板をさわって「ここをあけてくれ、あけてくれ」


「二番をおせ」とかいうので、まねごとをしたら、「オメエーちばけとんか!」


と怒鳴られました。悲しいです。


ガタガタしたせいで、夜はよくねれたようです。いつもは昼夜逆転なので。


そして今日はねてばっかりの父でした。


イレッサという内服の抗がん剤がつかえるか遺伝子検査をしてもらっていたのですが


結果は使えないということでした。


最後の頼みもきれたので、本当に緩和ケアだけです。


今はいたいとかないようなので、大丈夫みたいですが。


おとうさんがんばれ・・。

入院二週間目。


昨日ドクターに希望していたことが一つかないました。


さっそくあさから入浴させてもらった父。


かゆいかゆいといっていたので、清拭だけではかわいそうだったから、ほんとうれしい出来事でした。


お風呂にはいるということ、あたりまえのようであたりまえでない。


入浴室から帰ってきた父は看護婦さんが神様にみえる!といっていました。


ありがとうありがとうと何度も繰り返す。


病気になるまではそんなことばはめったにつかわなかったのに。


これからも週2回体調をみながらいれてくれるようです。


希望していた歯科の検診も月曜日に受けられるとのことで、ほんと色々やってくれる


病院の方々に感謝です。


次の目標は外泊だ!


おしめにたれながしでもいいから、家にかえろうね!と励ましました。


わたしがおしめぐらいかえてあげるから・・。


また「ありがとう」をいただきました。


おとうさん、がんばろう。




今テレビで日本舞踊の舞台をやっているのだが、垂れ幕とおにぎりせんべいのパッケージがいっしょだった・・今おにぎりせんべいを食べて気がついた。


どうでもいいことです。


父の検査結果と告知が終了。


でも肺ガンできびしいですといわれても、まだお母さんに「肺ガンときまったわけじゃねー」


と・・。


うう・・前向き?


余命については家族には一年・・といわれましたが、父には告げられませんでした。


ともあれ、最初は三ヶ月といわれていましたが、時間がふえたわけです。


いますぐ病状がかわるわけではなさそうで、母の夜のおとまりもなくなりました。


心配なのは、脱走しようとしてベッドから転落すること。昨日もそうでした。


衣服に転落防止用のコードをつけていたのですが、衣服ぜんぶ脱いで落ちてました。


情けない。


反省はしてましたが・・。


母は経営する会社のことで頭がいっぱいなので、私が担当医師にいいたいことを


まとめて、きいてみました。


病院はこのまま続けて入院できるのか・・。問題なし。


歯が悪くて流動食になり、毎日どろどろのものを食べているが、食事のたのしみを

回復してあげたいので、歯科につれていって歯をなおしてあげたいのですが。


答え:病気のせいで歯茎がやせているので、さしばをつくってもすぐ合わなくなります。まあ相談してみます。


今は清拭だけですが、お風呂にいれてあげたい。


答え:大丈夫です。いれてあげましょう。介助を看護師に伝えておきます。


だいたいこんなところです。


じぶんでもよくこんなにくるくる頭がまわるのかわからないのですが・・残りの人生を


快適にすごさせてあげたいと思っているし、できることはしてあげたい。



非小細胞がん(肺ガン)副腎、脳転移、ステージ4。余命一年?


がんばってとうさん。


母は日記にこう書いていたよ。「マヒが治らないなんて・・一度でいい。大地を自分の


足で踏ませてあげたい」


泣けました。