P！オオアリクイに変身!!!

■Pは私の作る日本食が大好きで、ソレが長続きしている理由の一つであろう。

しかしPは根本的には北タイのチェンマイ人に帰属し、私には到底食べられない伝統的好物がある。

その代表がルーゴップ（ゲロの子）と呼ばれるオタマジャクシ（画像）で、旬は6月頃だが年に一度のご馳走らしく・・

その節になればゲロ食が嫌いなお父さんを除く一家総出で、目の色を変えて田んぼに出かけ、オタマジャクシ捕りに奔走するんだそうである。

凄く美味しいからオッサンも一度食べさせてあげるとは毎年の決まり文句だが、招待されたことは一度も無く、要はこんな貴重なご馳走を味オンチの異邦人へ食べさせるのはモッタイナイということらしい。

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■そのPが先日、カイモッデーン（赤アリの卵）を持ってきた。

実家の近くのラムヤイ畑で赤アリの巣を見つけたそうで、これも年に一度の旬のモノで私にもお裾分けということらしい。

赤アリの卵は初めてではなく以前知人の彼女の実家で卵とじを食ったことがあるが、

あの時は鶏卵に隠れてアリの卵など見えず、普通のオムレツとなんら変わらなかったので何とか食ったが・・

今回は画像のようにモロミエで、ウジ虫のような赤アリの生卵をナムプリック（タイ味噌）で合えただけの生食である。

なんとも気色悪いシロモノha.が・折角の好意ゆえウジ虫否赤アリ卵1個を口にしたが、ノドの奥で一瞬の生臭さを感じてラオ酒とともに一気に呑み込んだ。

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■でカイモッデーンはP専用にしてコンニャクをツマミに一杯やっていると、部屋の蛍光灯に虫が群がって来た、

するとP目を輝かせて『メンマオ（羽蟻）美味しいよ、日本人食べるか』と言と言う。

こんなもん喰うわけ無いだろう、アリクイじゃあるまいしニャロメ・・。

ところでこの羽蟻はいったいどんなアリなんだと聞くと、

プルワク（ปลวก）というので辞書を引いてみると・・

なんと「白アリ」であった!!!

家を食べるアリかと確認すると「そうだよでもオイシイよ」とヨダレを垂らして答えるP・・

「タイ人って何でも食っちゃうんだナア」

と感心して凝視したPの顔が・・・、

■何だかオオアリクイ（画像）に見えてきた。

ちゃんちゃん

P!・オオアリクイに変身!!!