グレートリフトバレー(アフリカ大地溝帯) | 迷えるオッサンの老惨禄

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チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

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マヌーン湖にニオス湖そしてキブ湖の世界に3例しかない炭酸ガス(二酸化炭素)排出湖としてニオス湖・マヌーン湖の特異な湖水爆発事件を紹介したが、やはり最大のキブ湖についても触れておく必要があるだろうと思った。

ちなみに キブ湖の面積は2,700km2とニオス湖(1.6km)の
1700倍強、琵琶湖の4倍に及ぶ大湖なのである。

したがって炭酸ガス排出量も膨大で、もしニオス湖のような湖水爆発が起こったとしたら犠牲者は 千単位に留まらず、実に200万人、家畜はその数倍に達すると推定されている。


イメージ 1■さてそのキブ湖どこにあるかと言うと、アフリカの奥地にある小内陸国ルワンダとその隣りの大国コンゴ(民主共和国)との国境線上にあるんでやんす。

といってもアフリカに興味のない人はちんぷんかんぷんでしょうが、実はアフリカ大陸の東部を南北6400キロにわたって縦貫するグレートリフトバレーの西リフトの一角に位置しているのです。

great rift valleyを直訳すると「大きな裂け目の谷」つまり地球の 裂け目(割れ目)にある渓谷で、日本語では「大きな地球の溝の帯」すなわち「大地溝帯」と呼んでいるのです。

で大地溝帯とはどんな場所かと言うと地球内部からのマントル対流(マグマなど)が噴出して大陸の地殻(プレート)を割って拡大させているところです。ちなみに前回のホットスポットと比較すると前者が点噴出(孤立火山)に対しこちらは大規模な帯状噴出で、総延長は6400キロにも達するのです。

最初は裂け目谷(地溝谷)だった処に水が溜まると地溝湖(例・キブ湖・タンガニーカ湖など)が形成され.、さらに拡大して海水が浸入すると紅海のような巨大な地溝海が形成されるのです。

そして地溝海がさらに拡大して大陸が分裂してしまうと、ゴンドワナ大陸の分裂で出来た大西洋のような巨大な大洋が出現するのです。

なお、大洋底にはマントル対流の噴出口だった地溝帯に代わって長大な中央海嶺が形成され、そこがマントル対流に伴う海底プレートの噴出孔となる訳です。ちなみに大西洋中央海嶺の総延長は赤道一周の長さに等しい4万キロに達しています。

拡大を続けた海底プレートはやがてプレート同士の衝突造山帯(大山脈・列島)・火山帯が形成され、最終的には大陸プレートが形成されて行くのです。なお、造山帯には太平洋プレートと周囲のプレートが衝突して出来た環太平洋造山帯と、ゴンドワナ大陸とユーラシアプレートが衝突して出来たアルプス=ヒマラヤ造山帯の2つがあることはご存知でしょう。
 
つまりアフリカ大地溝帯(グレートリフトバレー)は、現在アフリカ大陸が分裂している亀裂線であり、紅海の対岸にあるアラビア半島はアジア大陸では無く、アフリカ大陸(旧ゴンドワナ大陸)の一部が分離して出来た陸塊なのです。


以上完全に高校地理のお勉強でしたが思い出したくもない人も多々おられるかと思いますのでこの辺でストッピー・・ねえねさん御免なさいハートブレイクドクロ黒猫



なお、キブ湖の二酸化炭素ガス関係記事については次回に先送りいたします。




























ちゃんちゃん