私は女性アイドルに対して基本的にだいぶ潔癖である。

それはよく言われている「今日東京、明日大阪!来てね!で来てくれるのはヲタクだけ」とか「この後彼氏と会うんだなって思うと心がなんちゃら」とかももちろんその通りだと思うのだが、一番強く思うのは「その場に立てなかった、あるいは立とうと努力することも許されなかった女の子がたくさんいる」ということである。

規模が大きければ大きいほど、アイドルはたくさんの女の子を蹴散らしてステージに立っている。オーディションで選ばれなかった子はもちろん、応募したかったけど親が許してくれなかったとか、親に言い出すこともできなかったとか、ちょっと考えただけでも無数の理由が思い浮かぶ。アイドルはそんな無数の夢破れた女の子たちの怨念を背負っていると私は思っている。

だからこそヲタクと繋がるアイドル、恋人がいることを公言したりツーショットを撮られるアイドル、経験を仄めかすアイドルを好ましいと思えない。だって夢破れた女の子たちの中にはそんなことしないアイドルになる子が絶対にいたはずだから。

実際経験を仄めかした子のフォローを外したこともある。1枚だけだがチェキを撮ったことがある子だ。顔もめちゃくちゃ美人で話してみてもすごく気さくでいい子だった。好きか嫌いで言えばかなり好きだったけれど、そのツイートひとつで頭が冷めてしまった。

彼氏じゃなく恋人って言ってるのは当然女の子も含めてダメってことだ。特別な存在がいるというのがダメなのであって、相手の心身の性別は関係ない。「彼女がいます!差別しないで!」的なカムアウトをしたアイドルを見たことがある。知人の推しグループの子だったので仕方なくフォローはしているが、一生というか向こうが転生したとしてもチェキを撮ることはないだろう。差別しないでって言ったよな?平等に拒否です(関係ないがこのアイドルのカムアウトのツイートにヲタクが「男じゃなきゃいいよ!」ってリプしてて昭和生まれそういうとこだぞ〜〜〜!!!ってなりました)


そういうわけで、私は「アイドルは恋人を作ってはいけない」と固く信じている。近頃「アイドルも人間なんだから!人権!」っていう風潮がある気がするが、アイドルは人間じゃないので……(過激派)

ただしこれは、私個人の解釈でしかない。私がアイドルをやるとしたらこうする、という非実在の規律だ。そして世界には私とアイドル解釈違いのアイドルが山ほどいる。

けれど解釈一致のアイドルだって多少はいる(はず)だから、私は私と近い解釈のアイドルをやっている子を推す。それだけのことだ。

ただまぁ……その……解釈一致かどうかなんてライブ観るだけじゃ正直わからないし(わかったらいいのに)(ユニコーンでもわからないのに人間にわかってたまるか)、何よりどれだけ意識の高いアイドルでもライブが好みじゃなければ好きにはならない。既に好きになってしまったアイドルが実は解釈違いだった、ということはもちろん起こりうる。というか私のアイドルの解釈って何も恋人絡みだけじゃないし。パフォーマンスだって含まれてるし。

誰とは言わないけどライブめっちゃ上手い!大好き!となったアイドルが前世で繋がり解雇されていたこともあった。ライブ見てチェキ1枚撮った翌々日くらいにググったら出てきた。ライブ動画とかも一通り見た後だったのでかなり心臓がギュッとなったが、ガチ恋は本命事務所の方で間に合っているので(絶対結婚しような🐔💙)「俺が惚れたのはりこちじゃなくてりこちのライブだしな……」と思い直して持ち堪えた。ライブめっちゃ上手いからもっと見たいし。


そしてここからが本題、どこの誰の何と言わないけどラスクラの関根さんのabemaの件である。

怖くてスクショしか見ていないので断片的な情報しか見ていない。正直今日の開演ギリギリまでこういうときどんな顔したらいいかわからないの……になっていた。関根さんとはまだチェキを撮っていなくて、せっかくめでたい凱旋だし撮ろう♪と思っていたのもあるし、何より「え?ってことは他のメンバーも彼氏いるかもしれないってことじゃん?」と思ってしまったのがキツかった。

この負の雑念が吹っ切れたのはライブが始まってからである。まだそんなにたくさんライブを見ているわけではないが、関根さんの歌が明らかに良かった。あとおとちゃんも良かった。なので何というか、まぁいいか!となってしまった。チェキも普通に撮った。

結局は楽曲とライブ。曲が良くてライブが楽しければそれでいい。解釈違いだからってだけで知ったばかりの楽しい現場を手放すのはもったいない。

ラスクラは私にとって、現ジャンルでめちゃくちゃエモい本出してて絵柄も大好きだけど、前ジャンルが絶対無理超絶地雷な逆CPの誕席サークル(まだ壁でない)(早くシャッター前になってくれ)って感じだ。だから現ジャンルの本はこれからも買う、のスタンス。

伝わらないか。すみません。


他界する気持ちもわかる。正直めちゃくちゃわかる。

けれど関根さんのあれが妙手か悪手かなんて誰にも断言できないことだ。この先ラスクラがどうなったとしても、それとの因果関係は証明しようがない。あれを間違いだと言い切るのならブランク用意して比較してみろってんだ、と思う。


割り切ってそう言うことができるのも、主現場あってのことだ。何よりもまず一ノ瀬恵麻のヲタクである、という強い自意識があるからこそ精神の安寧を保ち、耐えることができた。

やっぱり一ノ瀬恵麻はすごい。一ノ瀬恵麻を推すようになってから転職に成功したし難関資格も突破した、毎日イキイキして家族揃って感謝しかありません。

ありがとう一ノ瀬恵麻、姫事絶対値、McDog。ありがとう長谷川大地。

この先他の現場でどんなに苦しいことがあっても長谷川大地の元に帰ることができるから、私は大丈夫です。大地さん長生きしてね。


長々とお気持ちを書きましたが、要はラスクラ1回鹿鳴館来てくんねーかな、って話です。