ずいぶんな自信ね
私の本心など何も知りはしない
思惑通りに堕ちて魅せた
私の恋心をモノにしたと思い込んでいる
貴方は本当にかわいい人ね
どうしましょうか
このままむき出しの感情に
身を任せていようか
逞しい胸の中でしばらく溺れていようか
惹きつける若さは確かに美しい
夢中に振舞うのも悪くない
貴方はカラダいっぱいに帆をはせらせ
雷雲馳せる東風に突き進んでいく
待ち受ける嵐の行方を眺めるのも面白い
ほとばしる筋肉が空を掴みながら沈んで逝くのも見ごたえがある
傲慢な口数が私の毒牙に媚薬を与える
もっとささやいて
うぬぼれた愛の言葉を
女をモノにしたと思いこんだ瞬間からの男の言動が一番滑稽
空回りする囁きが私の被服を濡らす
ありがとう若い人
貴方は本当にかわいい情人
貴方のひたむきさに微笑みをこめ
求めた涙を壜に詰め
迷うことなく奈落の底へ堕ちるように
錘にしてあげる
キスは下手だけど
貴方の唇は美味しかったわ
ご馳走様
今日も携帯が魔の刻を呼び寄せる
奈落の海への階段をまた一歩のぼる
「はい 貴方。。。どうしてる?」
手を離さない
たとえ息がきれて貴女が終わっても
さよならなんかさせない
見縊らないで
貴女に証明するよ
僕と一緒のほうが幸せなはず
笑顔だらけの瞳で僕を見続けることを
涙を流して俯いている時間などないからね
昔、授業で習った光の話し
光と影
一番明るい光のすぐ隣が一番暗いんだって
だから貴女はいつも僕の隣にいることになるんだよ
今までもこれからも
今、笑ったね
影扱いを怒って
たわむれて額を小突く貴女の笑顔が眩しい
まだ気がついていないんだ
貴女が僕の光だってば
これから証明するから
おいで
綺麗だね
思ったより穏やかで透き通っていたね
黒い貝殻さえも眩しくて
こうして二人で泳ぐ水域に限りがなくさえぎる壁も見つからない
貴方の言ったとおりだったね
息の続く限り
想いのたけを語り合ったね
もう言葉は要らないね
水中にヒラヒラとまるで踊っている花みたい
綺麗だね
おかしすぎるくらい
平穏な世界
あれほど心配したのに
手離さなくても良かったんだね
ありがとう
ありがとう
ありがとう
・・・もういいよね
息が途切れてきたから・・・
手を離しても
さようなら
貴方は心配ばかりする
どんな世界が待っているのかなんて
どうでもいい
川の流れは僕には何も怖くない
どんな幸福な恋人同士でも
先の闇など考えもしない
この瞬間の幸せだけで生きているよ
将来の影ばかり見て泣かないで
僕が欲しいのは
僕を見つめて笑う貴方の笑顔なのに
川のうねりなどその深さも激しさも
恐れに足りない
僕が怖いのは
貴方のいない世界
だから飛び込むよ
「貴方以上に溺れるものなどないし・・・」
そういえば少しは笑ってくれるかな
ねえ 愛しき泣き虫さん