久しぶり、2階のおばちゃんです。
今回、ライブアート(Live art)について書くんやけど、その前に、2025年
乗っけから、これでもかこれでもかっておばちゃんに襲い掛かってくる災難(?)で「こんなことあるか?」ってくらい、えらいこっちゃの幕開けになってるから
シェアさしてな。
おばちゃんとこは1月1日と2日の午前中にそれぞれ先祖のお墓参り行って
新年の挨拶すんねん。
1日のお墓参りは無事に終わってんけど、夕方に数珠が無くなってんのに
気づいてな。「えらいこっちゃ、墓地に落としたんちゃうやろか」って
パニクってんけど、夕方に車走らして夜の墓地で数珠を探すんは、いくら鈍感で
見たらあかんもんを見てしまうこともないおばちゃんでも勇気あらへんし、そやけど明日(2日)もお墓参り行かなあかんから、誰かに数珠貸してもらわなあかんって
ことで、「明けましておめでとう。悪いけど数珠貸してくれへん?」ってことに
なってん。
「貸したら、なんや悪い『気』が付きそうやし…」って嫌がられ、当たり前やけど
誰も貸してくれへん中、「使ってへん数珠あるけど、宗派が・・・」って言う身内が現れ、「緊急事態の場合、宗派もヘチマもあらへん」ってことで無事、2日の早朝
電車に揺られて借りもんの数珠持ってお墓参りしたってわけやねん。
ほんで、次の日の早朝に墓地に行って数珠探してんけど見つからへんかって
ガッカリでね、でも気を取り直して「今日は久々に自分時間つくれるわ~
良かったあ」思てたら、夜に身内が転倒して骨折で大騒ぎ。
混んでるから言うて7日間待機→入院→手術→わけあって次の日退院→
通院・リハビリ、その上、他の病院での検査と診察が重なって目が回るくらい
忙しい中、退院した夕方に他の身内の施設でコロナ発生して大騒ぎ、検査して
待機の間、部屋から一歩も出れへんから、おばちゃんが洗濯物取りに行っては
洗って持って行き、あれ持ってきて~これ持ってきて~で買い物しては持って行き、コロナ待期期間終わるころに施設で新たに病人が出て待期期間延長になって
先日やっと終わってん。この骨折とコロナ事件の間、おばちゃんは身内のニセ介護士となり、ニセ看護師となり、アッシーとなり、付き添い人となり、配達人を演じる
名脇役として活躍してたってわけやねん。今は身内の通院とリハビリで
ニセ介護助手+アッシー+付き添い人の役で地道に頑張ってますって、全盛期が
去って「昔はブイブイ言わしててん」って言いたくてたまらへん俳優みたいに
なってんねんけどね。
「あ~、しんどかった」って思たんも束の間、おばちゃんのクレジットカードから
利用日と利用先が不明で「カード会費」ってだけ書かれてる中途半端な金額が
引かれてんのに気づいてな、これは不正利用されたんちゃうかってなって、
カード会社に連絡しなあかん、カード止めなあかんで、「8時だよ全員集合」の
コントの終わりの曲(ジャ~ン チャッチャッラ チャッチャララッチャ
チャッチャララッチャ チャッチャララ)に合わせたように大騒ぎになって
ご飯作るどころやなかってん。
カード会社からの確認結果のメールを受けとんのに丸2日かかって
何も手につかへん精神状態やったわ。
結果、毎年支払ってたのに今まで気づいてへんかったクレジットカードの
「年会費」やって不正利用の「不」もなかってんけどね。
天から神が降りてきたってこのことやわって、ようわからんけど
不正利用やなかったからめっちゃホッとしたわ。まあ、おばちゃんの勘違い
やっただけやねんけど、そん時は、ほら、「おばちゃんの勘違いなわけない、
こんな中途半端な金額が会費のわけないやん」って神に誓って言ってたから。
で、「こんな中途半端な金額」がほんまに会費やったことが解明されたんやけどね。
ほんで今は何にドタバタしてんのかと言うと、ある催し物をおばちゃんが
地域ですることになってしもて、やれ企画書やチラシや言うて準備と制作で
動き回ってる最中やねん。
こんなドタバタ劇やった1月は、とうに半世紀以上生きてる人生の中で
初めてやって、ほんま、せっしょうやわ。
とりあえず、早よ数珠買いに行っとかなあかんな。
そしたら、今日のテーマ「ライブアート」(Live art)にいくわ。
ライブアートって何なん?って言うとね、ザックリ言うたら
パフォーマンスアートのことやねん。
一般的にはパフォーマンスアートって言った方が通じやすいんやけど、今日は
「ライブアート」って言っとくわ。
イギリスでパフォーマンスアートって言われるとな、もちろんアーティストによる
パフォーマンス作品も入るし、ダンスも入るんやろうけど、どっちかいうと真っ先に頭に浮かぶんが舞台俳優がやる「演劇」、シアターになってしまうねん。
イギリスは誰もが知ってるシェークスピアさんがいはったから、演劇が昔から
有名やし、「パフォーマンスアート勉強してんねん」って言われたら舞台俳優を
目指したはんねんなって100%疑うことなく思てしまうねん。
ライブアート(パフォーマンスアート)の起源は1910年代って言われてるから
結構長いねんね。
1910年代言うたら、油絵をサッサと止めて「レディーメイド」作品を
世に知らしめたデュシャンさんや、チューリッヒとベルリンで始まって世界中に
広まった「型破りなアートの創造」で、既存のアート業界や社会に対して、批判や
多角的な視点を持つよう観客に促したダダイズム(Dadaism)といった新しい風が
吹いてたころやわ。
イギリスでライブアート(パフォーマンスアート)が出始めたんは1960年代からやと思うわ。まあ、アメリカの影響が大きいけどね。その頃は、まだライブアートって
言葉もパフォーマンスアートって言葉も生まれてへんかってんけど
アーティストとかが観客の前でライブ(パフォーマンス)する活動がちらほら
出てきてん。そういう活動を当時は何て呼んでたかって言うと「ハプニング」(happening)って呼んでて日本でも一時期盛んになった活動やわ。
ハプニングは、ライブアートやパフォーマンスアートって言葉がまだ確立されてへんかった1950年代終わりごろから60年代ごろまで使ってた言葉で、ペインティング、詩、音楽、ダンス、演劇とかの要素を組み合わしたライブアクションで
どっちか言うたらギャラリーでやったはったイベントって感じやわ。
1960年代は、ちょうどコンセプチュアルアートも同じような時期に
盛んになってきたのもあって、この時代は従来のビジュアルアートを超えて
アートってもっと何かできるんちゃう?とか、アートでもっといろんな体験を
作れるんちゃう?って、何か新しいアートの枠を模索してた時期やね。
アートにルールやガイドラインは無く、自由で柔軟なもんを表現する実験的な作品が多かったんちゃうかな。
人だけやなくて、動物や植物を使ったライブアートもあんねんで。
ヤニス クネリース(Jannis Kounellis)さんが1969年にローマのギャラリーで
展示しはった「Untitled(Cavalli)」(無題(馬))は、12頭の生きた馬を展示しはって
有名な作品やわ。今やと動物虐待で問題になると思うけどな。
Image credit: Untitled (Cavalli) by Jannis Kounellis, Courtesy of the artist and Phaidon Press Limited
イギリスの60年代のライブアートでめっちゃ有名なんはYoko Onoさんの
ライブ(パフォーマンス)「Cut Piece」(1965)やね。
彼女が着ている服を、観客がそれぞれ、ちょっとずつ切り取って持ち帰るという
ライブやってん。これ、最初は1964年、日本でやったはんねん。
その後イギリスでやらはって、ものすごい話題になった作品やわ。
彼女の1番の代表作ちゃうやろか。
Video credit: Yok Ono: Cut Piece 1965, via J Maurício T Loures
ライブアートって言葉がイギリスで使われ出したのは、1980年代で
40年ちょっとくらい前のことやから最近やねん。
なんでライブアートって呼ぶようになったんかって言うと、芸術的な価値や
認知度が高いダンスや演劇のカテゴリーには入らへん、けったいな
パチもんみたいな作品が多なってきて、どのカテゴリーにも当てはまらへんって
ことで、ライブアートってカテゴリー作っとこかぁってなったらしいわ。
因みに、パフォーマンスアートって言葉が確立したんは70年代の
アメリカでのことやねん。
1999年にはロンドンでLADA(Live Art Development Agency)っていう
ライブアートの芸術団体が設立されたり、2000年以降はイギリスの各地で
ライブ アートのフェスティバルが急増し現在に至るんやけど、イギリス出身の
有名なライブ アーティストってちょっと出てこーへんわ。
ギルバート&ジョージさんは言わずと知れたことやけど、う~ん、おしり出した
ジョシュア ソファー(Joshua Sofaer)さんとか、自分の名前をコロコロ変更してる
人で現在のところモンスター チェットウィンド(Monster Chetwynd)って名乗ってる人あたりやろか。。。
今はライブアートを行う場所も従来のギャラリーだけやなくて、どっかの舞台
やったり街中やったり、公園やったり、より多くの人に見てもらえるようなとこで
ライブすることが多いし、ライブアートの定義自体、進化してきて
複雑になってるわ。
ライブをベースにした(アーティストによる)多様な芸術活動を全部ひっくるめて
ライブアートって言ってはる感じやから幅広いねん。
そやからライブをベースにしたビデオ、インスタレーション、おばちゃんの苦手な
デジタル技術を駆使したプロジェクションマッピング、VRペインティング、
AIアートとかも入るし、アーティストによる社会政治活動も入んで。
中には、観客と同じ空間にいるってだけで、体はライブ(パフォーマンス)してる
わけでないもんや、観客無しでライブして、そのライブを録画したもんを特定の
空間と時間で観客に見せんのもライブアートに入んねん。
単にアーティストが身体を使ってライブするのもあれば、ビデオやデジタルアートやテクノロジーを取り入れたライブも多いわ。イギリスで誕生したアート
ムーブメントのサイボーグアート(cyborg art - cyborgism)もあるしね。
サイボーグアートってのは、サイボーグアーティストが作成した作品やねんけどね、サイボーグアーティストって誰やねん?って言うたら、アーティスト自ら人工知能やセンサーを組み込んだ装置を作成して、それを自分の体に埋め込む手術をして
身体改造した人らのことをサイボーグアーティストって言うねん。
紫外線や赤外線の色を知覚できるアンテナを頭蓋骨に埋め込んだり
磁場を感じることができる磁石を指と耳に埋め込んだりして身体改造した
アーティストが制作したビジュアルアートやライブアートをサイボーグアートって
言うねん。一見ゾッとするけど、心不全の改善にペースメーカーを体に
埋め込んだりとか普通にあるから、そんな驚くようなことやないんかもしれへんわ。
サイボーグファウンデーション(Cyborg Foundation)って言うオンライン
プラットフォームでやってる非営利団体があんねんけどね、その目的としては、
テクノロジーを人体に組み込むことで人間の自然な感覚(視覚、聴覚、触覚とか)の限界を超えて、通常やったら体験できへん新しい感覚というか世界というか
そういう部分を知覚できるようになることで、自分らを取り巻く世界を体験したり
理解する新しい方法を切り開くってことらしいわ。
で、そんな色んなツール使ったりもするライブアートやねんけどね
ライブ(パフォーマンス)の種類も、いろいろあんねん。
ボディアート(body art)やタイムベーストアート(time-based art)、
エンデュランスアート(endurance art)って他にも色々あんねんけど、新しい表現と技法が出てくるたんびに、ホニャララアートって名前を付けるもんやから
覚えてられへんわ。
ボディアート(body art)は、アーティストが自分の体をツールとして使って
表現するアートで、即興または振り付けされたアクションやったりするわ。
ハプニング(happening)もボディアートに入んねん。
タイムベーストアート(time-based art)ってのは時間の経過に焦点をあてたもんで、一度だけっていうよりは、ある程度の時間にわたって体験するようなアートで
変化や進化が見られるライブのことやわ。ビデオやサウンド、対話型
インスタレーションといった作品があるで。
どんな感じかって言うたら、水を使ったはることが多いビル ヴィオラ(Bill Viola)
さんの作品がタイムベーストのライブアートって感じやわ。
テートが撮らはったビデオ↓
Video credit: Bill Viola – Martyrs (Earth, Air, Fire, Water), via Tate
おばちゃん個人的には、こっち↓の方がええなって思うんやけどね。
Video credit: Bill Viola - The Deluge, via E ī h w a z
エンデュランスアート(endurance art)ってのは、痛みや孤独、疲労など
何らかの苦難を伴うライブ(パフォーマンス)のことやわ。長時間にわたって
身体的または精神的な挑戦を自ら進んでやらはんねん。例えば、何時間も同じ姿勢を保つもんやったり、過酷な環境で活動しはったり、時間と忍耐力を試すような
作品やわ。
めっちゃ有名なんはマリーナ アブラモヴィッチ(Marina Abramović)さんやわ。
元カレのウーライ(Ulay)さんとの作品でも有名やね。この人はライブアート作品を
出すたんびに世間を賑わす人やわ。
そんだけ彼女の作品は強烈なもんが多いってことやねんけどね。
即席日本語訳とちごて、ちゃんと日本語に翻訳されてる画像があったから
リンク付けとくわ。彼女の作品がザっとわかる内容になってんで。
Video credit: An Art Made of Trust, Vulnerability and Connection | Marina Abramović | TED Talks
2010年のライブアート「The Artist Is Present」では、中国の万里の長城で
バイバイしてから22年間会うこともなく話すこともなかった元カレのウーライさんが現れたシーンは印象的やったわ。
Video credit: Marina Abramovic e Ulay MoMA, via Lucas Bocatto
2000年から順調にその市場を広げてきたライブアートやねんけど、2020年から
始まったコロナのパンデミックでライブアートは大打撃を受けて、サポートも
知名度もダダ下りになった時期があってん。そんなつらい時期を乗り越え
今年2025年もライブアートのイベントがイギリスで結構予定されてんのを見ると、まだまだ需要があって伸びそうやなって感じやね。
チューブ(地下鉄)のAldgate East駅すぐそばに、ホワイトチャペル ギャラリー(Whitechapel Gallery)っていう結構大きなアートギャラリーがあってね。
そこでは夏の間(6~9月)、3年に一度のトライエニアル エキシビション
「ロンドン オープン」(London Open)が開かれんねん。1932年から始まった
エキシビションで、最初はロンドン東部に在住し活動する全てのアーティストを
対象とした公募展やって、応募された全ての作品が展示の対象で毎年開かれててん。そのうち選考で決めたり、1つのアートフォーム(形態 - ペインティングだけとか)に絞ったり、2年に一度のバイエニアルになったりしてんけど、2012年からは
ロンドン東部だけとちごてロンドン中のアーティストが応募できるようになって
選考式で3年に一度の開催になってん。あらゆるアートフォームが一堂に集まった
エキシビションで、もちろんライブアートもあって賑やかやわ。
今年はちょうど開催年やって、2025年ロンドン オープンは、パフォーマンスと
ライブアートに焦点を当てた「London Open Live」ってタイトルの
エキシビジョンになるねん。
ロンドン オープンって新進アーティストの発掘には持ってこいやねんけど、ただ、人でごった返すねん。毎回開催される度に入口のとこで大きい人の山ができてて、
かき分けてギャラリーの中に入らなあかん状態で疲れるんよ。毎回、入口入って
すぐの展示エリアでアーティストがライブ(パフォーマンス)すんの、やめた方が
ええわって思うんやけど、今年もやるやろな、で、入口が人の山になんで。
今から予言しといたげるわ。
ここまでいつものように長々書いてきたけど、おばちゃん、ライブアートって
実は苦手やねん。
人生でライブアートを見に行ったんなんて1回だけで、その他は、たまたま
見に行ったエキシビションでライブアートが含まれててチラッと横目で見て
素通りした程度やから、見たとは言えへんわ。
後にも先にも1回見たっていうのは、どっかの広めのスタジオでモンスター
チェットウィンド(Monster Chetwynd)さんがやりそうなっていうか、そんな感じのライブアートやって、ハッキリ言って内容は全然覚えてへんねん。
モンスター チェットウィンドさんやったかもしれへんし、違うアーテイスト
やったかもしれへんねんけど、とにかく笑いをこらえんのに必死で、感想は
「苦しかった」の一言につきる、ただそれだけやってん。
だって、いきなりタコ踊りみたいなんから始まったライブやってんで。
おもわず「ブッ」って噴き出して手で口を押えてんけど、そこから笑いが
止まらへんことになって、手で口を押えてんのは失礼やから必死で目の前で
起こってることを見ないようこらえててんけど、よりによって一番前で見てたから
移動するわけにもいかず、笑いをこらえるから肩が震えて止まらへんし、思わず
一緒に行ったツレに救いを求めよう思て横にいるツレを見たら、タコ踊りを真剣な
顔して見てはって(見に来た人は皆、真剣に見てた)、その顔を見た瞬間、
絶望しかなかったわ。
なんで笑えるもん見せられてんのに笑ったらあかんっていう刑を受けなあかんねんって感じやったわ。もう二度とライブアート見に行かへんって固く誓ってん。
ってことで、なんか書き溜めてるうちに2月になってしもたわ。
早いね~、日が過ぎんのは。
早よ数珠買いに行こう。
ほなな~。
