久しぶり、2階のおばちゃんです。

 

前回のブログ(Live Art)にチョコっと書いたサイボーグアート(Cyborg Art)を

今回のテーマにしよか思てね、イギリスから始まったアートムーブメントやし

無視したらあかんやろってことで、おみかん食べながらササっと書いてくわ。

おみかん言うたら、そろそろ時期が終わりやね。近頃、みずみずしさが

無くなってるもんばっかりあたって、あんまりおいしないわ。

次回からポンカンにしよ。(これ書いたの2月時点)

 

あっという間に3月に入ってしもたわ。春になってくると毎年、キャンディーズの「年下の男の子」が頭ん中でヘビロテすんねん。

何故か「春一番」やなくて「年下の男の子」やねんけど

同じようにヘビロテする人いるやろか?

 

さてと、サイボーグアートやねんけどね、サイボーギズム(Cyborgism)って思想で

呼ばれることが多いねん。

アートの分野でのサイボーギズムは、サイボーグの人らの芸術活動のことを

指してて、彼らの活動は大概ダンスなどのパフォーマンスやイベントといった

ライブアートやわ。

因みにサイボーグって百科事典のBritannicaで調べたら、

Cybernetics(サイバネティクス - 機械と生物における通信と制御に焦点を当てた

研究分野)とOrganism(オーガニズム - 生物)を融合さした言葉で、身体に

生化学的あるいは電子的な改造を加えるなど、人工的な手段によって生理機能を

補助または強化された人間を指す」ってことやわ。

早よ言うたら石森章太郎さん作の仮面ライダーってことやろか?

バッタの能力を備えた改造人間やけど、どの辺がバッタの能力やってんやろ?

あんなにブラウン管(テレビ)にしがみ付いて観てたのに、顔しか思い出せへんわ。

って今、書いたけど、仮面ライダーって機械や電子部品を体にはめ込んで

改造したはるんやったっけ?それやったらサイボーグやけど、人間がある日

バッタを食べて人間っぽいバッタになったんちゃうやろな?ちょっと怪しいわ。

石森章太郎さんの別の作品「サイボーグ009」の登場人物001から009の

ゼロゼロナンバーは、そのまんま、なんのひねりもなく「サイボーグ」やわ。

 

サイボーグってのがどんな感じなんかわかったとこで

イギリスで登場したサイボーグアートについて薄っぺらく書いてくで。

 

サイボーグアートって2004年あたりからから始まってんけどね。

スペインのカタルーニャ育ちの若いイギリス人でニール ハービソン(Neil Harbisson)さんって名前のサイボーグの人が突如として現れんねん。

2004年の12月あたりからMetro、Western Morning News、Daily Telegraph

と言った新聞にハービソンさんに関する記事が出てきて、そこからまあ

あれよあれよと有名になってかはってん。

この人がサイボーグアートの火付け役やねんけど、サイボーグアート=(イコール)

ハービソンさんのことってくらい、サイボーグアートは、この人抜きには

語れへんわ。

アーティストでありピアニストのハービソンさんを知ることがサイボーグアートを

知ることに繋がるってことで、彼の活動を見ていくで。

 

下の画像は、2024年Leeds Arts University(リーズ アーツ大学)のイベントで

トークを開催しはった時のハービソンさん

Image credit: ©Neil Harbisson, Leeds Arts University / Photo by Mia Holman Harris

 

ハービソンさんは完全な色盲やねん。

彼の見ている世界は全てがグレースケールで色を見ることができへんねん。

小さい頃はグレースケールが普通なんやと思てて、グレーの色調で色を

識別してはってんけど、11歳の時に「君は色が見えない」って医者に言われて、

そこから「色」が何を意味すんのかを考えるようになったって言ったはるわ。

ハービソンさんは一度、幼馴染で自身もサイボーグのムーン リバス(Moon Ribas)

さんと一緒にアムステルダムを歩き回って、色を知覚するのを助けてくれる

マジックマッシュルームの品種を探したりしたってリバスさんが言ったはったから、色を視覚的に捉えることは無理でも知覚的に捉えることができる可能性を

若いながらに感じたはったんやね。

「色を知覚するのを助けてくれるマジックマッシュルーム」ってのは実際は

存在せーへんけどね。

マジックマッシュルームは、毒キノコの1種で幻覚や幻聴を引き起こすんやけど、

重症になったり死亡したりするのは滅多にないって言われてるわ。

因みになんでオランダのアムステルダムでマジックマッシュルームなんかと言うと、2008年12月までは幻覚作用のあるマジックマッシュルームの所持、消費、販売は

合法やって、普通に購入できたらしいわ。大抵の国はマジックマッシュルームの

販売は違法やから購入できへんねんけど、オランダだけは2008年まで

合法やってん。違法になってからはマジックトリュフって名前にして法の目を

かいくぐって合法に見せかけて(ほんまは違法)、リトリートメント(Retreatment)を行ったりしてるってのが、よー知られた話やわ。

リトリートメント:日常とは違う環境に身を置いて、いつもとは違う癒しの体験を

すること。マジックトリュフのリトリートメントってことは幻覚体験を楽しむって

ことで、その体験料としてお金取って商売したはんねん。

 

話ずれたけどね、ハービソンさんは16歳の時にバルセロナの高校でアートを

勉強しはってん。そやけど色が分からへんから、彼だけ作品に色彩を使用しない

許可をもらって作品を作ったはってな、その当時の作品は全部、グレースケールで

描かれてたらしいわ。

その後、19歳でイギリスのデヴォン州にあるダーティントン カレッジ(Dartington College of Arts)で音楽を学ばはんねん。ちっさい頃からピアノをやってはって

11歳の時には作曲してたって言ったはるから、音楽の才能があるんやね。

サイボーグになってへんかったらコンサートピアニストになってたと思うって

言ったはるわ。

で、そのダーティントン カレッジ在籍中に、歴史上の人物で科学者のアイザック 

ニュートンが色のスペクトルを音階に見立てたことを知らはって、色と音に関連性があることに気づかはんねん。

そんな頃、イギリスのプリマス大学(University of Plymouth)の生徒、アダム 

モンタンドン(Adam Montandon)さんが、ハービソンさんが通ってる

ダーティントン カレッジでサイバネティクスに関するレクチャー(講義)を

行わはってな、これがハービソンさんにとってサイボーグへの道へと踏み出す

きっかけとなるんよ。

そこでモンタンドンさんと話をする機会を得て、色の音階周波数を聞けるセンサーの開発に一緒に取り組む流れになんねん。

生徒が大学で、自分が持ってる知識や得意なテーマについてレクチャーを行うのって日本やと珍しいことかも知れんけど、イギリス(海外)の大学やと結構あんねん。

生徒でも自分が身に着けた特定の専門知識を共有するために自分が通ってる大学や

他の大学でレクチャーを行ったりするのは一般的なことやわ。

で、話もどすけどな、最初のプロトタイプで赤と緑の音を聴くことに成功しはって、2003年*に目の前にある色を聴くシステム(5kgのコンピューターに接続された

ウェブカメラとヘッドフォン)を開発して「アイボーグ」(Eyeborg)って

名づけはんねん。下の写真はウェブカメラだけやけどね。

 Image screenshot from “Moon Ribas, Neil Harbisson: Art in the Age of Cyborgs - Pioneers Festival 2013” (https://youtu.be/_2FEFm1-k10?si=P8dP3Bpj1Vt1TKPI) by Pioneers

* イベントの中で使ったはるスライドでは最初の開発は「2004年」になってるけど、「10年前」って彼が言ったはるとおり、「2003年」が正解やわ。

 

その後すぐに、人の声と色を聴き分けられるようにしたり、ウェブカメラの

被りもんをカメラ付きアンテナに変更したり改良を重ねはんねん。

バックパックに入れた5kgのコンピューターを背負って、アンテナの先に付いてる

カメラで色をとらえ、その色を音に変換してヘッドホンで伝達するってシステム

やって、当時のEvening Heraldの記事に載せてる写真が、それやわ。

 

Image Source: Evening Herald, December 3, 2004

 

この年、ハービソンさんはイギリス国籍のパスポートを更新しはって、

そのパスポートの写真をめぐってパスポートオフィス(Passport Office 

パスポートセンター)と一悶着があってん。

アイボーグ(背中にコンピューター、頭の上にウェブカメラ、耳にヘッドフォン)を

装着したままの姿の写真は、電子機器が写ってることになるから許可できへんって

拒否されはってんけど、「単なる装置やなくて自分の身体の新しい器官やから、

簡単に取り外すことはできへん」って言うて、身体の一部やと主張しはってな、

書類や書面手続きが大変やったらしいけど、最終的に言い分が認められ無事

パスポートの更新ができはってん。それは同時に、国家によって公認された

最初のサイボーグになったとも言える出来事やってん。

 

どこに行くのにも5kgのバックパックを背負って、ヘッドフォンで色を音で

認識する生活ってしんどいと思うねん。

バックパックに5kgのコンピューターって結構重いやん、それにお茶の水筒も

入れなあかんし、お財布もケータイも入れるやろ?小腹が空いたときに

ちょっとつまめて皆に配れるお菓子とか飴ちゃんも要るし、念のためおみかんも

入れとこってなるやろ?鼻かみや除菌ティッシュも要るし、老眼鏡もいれなあかん

やろ?そんなん入れてたら5kgどころやないわ。

 

ちょっと話ずれたけどね、最初は色相の数が6つから始まってんけど、改良して

色相の数を増やしていかはってん。同時に、技術を持ち運ぶんやなくて、自分の体に新しい部位を作って色を聴けるようにしたい、重たいコンピューターとヘッドフォンから解放されてチョウチンアンコウのように身軽になりたいってことで急ピッチで

アイボーグの改良を重ねていかはんねん。

三つ目小僧みたいにおでこにインプラントを作ることを検討しはったり、「それやと目の前の色しか聴けへんことない?」ってことでボツになったり、いろいろ失敗も

あったみたいやわ。

そのうち色を音に変換して振動するマイクロチップが、いろんな人らの

サポートによって開発されてな、最初はそのチップを皮膚の内側に

入れはってんけど、後に頭蓋骨(後頭部)の上に取り付ける手術をして骨伝導で音を

聴けるようにしはってん。最終的にアンテナを頭蓋骨に埋め込めこんで、

それをインプラント(チップ)と接続し、色の光の周波数を音の振動に変換して

骨伝導で伝えるというアイデアを具現化してかはんねん。

ほんで、オッセオインテグレーション(Osseointegration)の技術を使って

アンテナを頭蓋骨に埋め込む手術を受けることになんねん。

って言っても手術してくれる医者がいなくて、どこの病院も断られたらしいわ。

頭ん中にアンテナを埋め込みたいんやったら生命倫理委員会から承認をもらわな

あかんってことで、生命倫理委員会にアンテナの手術を説明しはってんけど、

あかんかってん。アンテナが脚や腕みたいに既存の身体の一部やないってことと、

アンテナが赤外線や紫外線を感知するから人間の感覚やないってことと、

病院内でアンテナが頭から突き出てる患者がウロウロすんのは病院のイメージを

損なうってことで、頭ん中にアンテナを埋め込むんは倫理的やないって

判断が下されてん。その代わり匿名で手術してくれる医者を探すのを

手伝ってくれはって無事に手術できたってことらしいわ。

 

今ではアンテナと4つのインプラントを頭蓋骨に埋め込んでて、色相も360色を

区別することができるんやって。

で、その4つのインプラントの1つは頭蓋骨で色の振動を感じることができる

チップで、骨で振動を受け取って頭ん中で音が聞こえるやつやわ。

他の2つのインプラントはアンテナの構造を保持するためのもんで、4つ目の

インプラントはインターネット接続用のチップで、世界の他の地域からの色も

受信可能やねんて。

オッセオインテグレーション(Osseointegration)ってのは、元素記号「Ti」の金属のチタンと骨の組織が拒否反応(異物反応)を起こさず結合する状態のことやで。

歯医者さんのチタン製インプラント治療の基本となってる概念やわ。

歯が抜けたとこにインプラントを入れて顎の骨と結合(オッセオインテグレーション)すんのを待って、その後、人工歯を被せておしまいやろ?

おばちゃんはやったことないから知らんけど。

 

2014年には、アンテナの先に付いてたカメラがシュッとなって、

アンテナの先端に付いてるアリみたいにちっさいレンズから光センサー

(カラーセンサー)で色の周波数を検出して色を識別するって感じに

なってるようやわ。

その上、wifi とBluetooth対応にアップグレードされて、彼のアイボーグは

世界中どこでもインターネット接続ができるようになってん。

画像や音やビデオのワイヤレス伝送が可能になってな、誰かがスマートフォンの

アプリを使用して画像を直接ハービソンさんのアイボーグめがけて送信したら、

ハービソンさんは目を使わずに直接、頭ん中で画像を「見る」ことができんねん。

ほんでもって、NASAの衛星に接続して、地球から200万km以上離れた深宇宙から

送られてくる色を感知したりすることもできんねん。

因みに電話も頭で受信できるそうやわ。

 

ハービソンさんがサイボーグになって本格的にアート作品を始めはったんは

2005年あたりからで、Sound Portraits(サウンドポートレイツ)っていう有名人の

顔の色(音)を集めたアートプロジェクトが最初らしいわ。

実際に会って、その人物の前に立ち、その人の顔の各パーツ、目、唇、鼻、肌、

髪の毛にカメラ付きアンテナを向けて、捉えた色の音を書き留め、

MP3(圧縮された音声データ)ファイルを作成する作品で、最初の作品は

皇太子時代のチャールズ 国王やってん。

皇太子やった時にダーティントン カレッジに訪問しはって、ハービソンさんに

「君が体につけてんのは何かね?」って聞かはってんて。ハービソンさんは

アイボーグを説明して、チャールズ国王の顔を聴いてもいいか?って尋ねたら

OKってことで、聴かせてもらったんが最初やってん。

下の写真は、右が当時のハービソンさんで、左は怪訝な顔してる皇太子時代の

チャールズ国王やわ。

Image screenshot from "Moon Ribas, Neil Harbisson: Art in the Age of Cyborgs - Pioneers Festival 2013"(https://youtu.be/_2FEFm1-k10?si=P8dP3Bpj1Vt1TKPI) by Pioneers

 

前回のブログ(Live Art)で書いたマリーナ アブラモビッチ(Marina Abramović)

さんも作品になってて、ハービソンさん曰く、彼女の顔はめっちゃ静かやったけど、唇だけ大きな音で高い周波数を放ってたってことらしいわ。

確かに彼女の顔って唇が印象的やもんな。

ハービソンさんによると、白または黒に近いほど、音が静かになんねんて。

 マリーナ アブラモビッチさん (おばちゃん作)

 

Sound Portraitsの一部やけど、こんな感じの機械音やわ。

 

Video credit: Sound Portraits by Neil Harbisson

 

後に一般の人もSound Portraitsの対象になんねんけど、おばちゃんから見たら

なんかどれも似たような音やわ~って思ってしまうわ。

「今まで全く同じ音を出す顔を持ってる人に会ったことないし、双子やって違う音がすんねん」ってことで、みんな違う音を持ってるってことやねんけどね。

2004~2009年にかけてSound Portraitsのプロジェクトで聴いてきた数百人の

皮膚の色合いと明るさをベースにした「Human Colour Wheel」(ヒューマン 

カラーウィール - 人間の皮膚の色のカラーホイール)っていうカラーチャートを

発表しはってね。ハービソンさんによると、自分たちが黒人やと思う人らは

実際はダークオレンジで、自分たちが白人やと信じる人らはライトオレンジの色やということやわ。

そやからハービソンさんからしたら「黒か白とちごて皆、オレンジの色合いやんか」ってなるねんね。その事実を共有するため作成しはってんて。

"Human Colour Wheel" by Neil Harbisson, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

ハービソンさんの作品はライブアートやイベントが大半やわ。

いろんな靴下の色を使ってライブで曲を作ったり、ミュージシャンやコーラスと

コラボして声や楽器でいろんな色の音を再現して曲を作る「Colour Concert」

(カラーコンサート)とか、アンテナで観客をスキャンして彼らの服や顔の色を

音にするライブアートとか、ヨーロッパの各都市を周って、それぞれの都市を

支配する色の音を探して2色で表現するプロジェクト「Capital Colours of Europe」(ヨーロッパの首都の色)とか、まあ、色々あんねんけど、

ビジュアルアートも作ったはんねん。

色を音に変換できるってことは、音を色に変換できるってことやから

音楽や有名人の演説を色に変えたペインティング「Colour Scores」や、

レコードに収められてる各トラックを聴いてメインとなる音の色を

そのレコードの上に塗った「Sonochromatic Records」とかあるわ。

Sonochromaticは、sonar(音)とchromatic(色)を合わせた造語やで。

 

Colour Scores

Image credit: A speech by Martin Luther King and a speech by Hitler via sph.com.sg / ©SPH Media and Neil Harbisson

アドルフ ヒットラーさんの国会演説とキング牧師の「I have a dream」演説を

色にしたペインティングやねんけど、どっちかヒットラーさんで、どっちが

キング牧師かわかる?

答えは・・・ タラララ~ 右の全体的にくすんだ色のがキング牧師で、

左のカラフルな色のがヒットラーさん

 

Sonochromatic Records

Image credit: Sonochromatic Record via saatchiart.com / © Neil Harbisson

直接レコードに色を塗ってるから、モバイルアプリを使ってレコードを

色で音に再生することができんねんて。

 

サイボーグアートのムーブメント(サイボギズム)は、2000年代から

2010年代くらいまで盛んやってんけど、2020年代になるとムーブメントが

去ったって感じやねん。

盛んやった頃は、世界中でリアルタイムに地震を感じることができるインプラントを入れたムーン リバスさんや、自分が北を向くたびにブルブル振動して教えてくれるデバイス「North Sense」を2本のチタン製ピアスで胸に付けたはるスコット 

コーエン(Scott Cohen)さんや、周りに存在するけど目に見えへん

Wi-Fiフィールドをサウンドスケープ(音風景)に変換できるツールを装着してはる

フランク スウェイン(Frank Swain)さんとか、いろんなサイボーグの人らが

出てきてんけど、今も目立って活動したはる人ってハービソンさんくらいしか

知らんわ。

 

彼はリバスさんと共に2010年にサイボーグ ファウンデーション(Cyborg Foundation)、2017年にトランスピーシーズ ソサイエティ(Transpecies Society)って言うオンラインの非営利団体を立ち上げたはんねん。

前回のブログ(Live Art)にも書いたけどね、サイボーグ ファウンデーションは

サイボーグになりたいって人を支援し、その人らの権利を擁護し、芸術的で社会的な運動を推進する活動をしたはんねん。

トランスピーシーズ ソサイエティは、サイボーグの人らと、自分のことを100%人間って思えへんアイデンティティを持つ人ら(誰や?)に勇気を与え、自己設計の自由を擁護し、彼らが新しい感覚や器官を開発する努力を支援する活動ってことやわ。

トランスピーシーズ(Transpecies)ってのは、そやな~「得体の知れへん存在」って感じかな~。

スピーシーズspeciesは、同じような特徴のある生物ごとに集めた

種(分類)のことで、まぁ、よー聴くのはHuman species (人類)とか

Alien species(外来種)とかやわ。

そのspeciesの前に「Tran」っていう「s」で始まる単語の前に付いてることが多い

接頭語(prefix)があんねん。

このTranっていう接頭語は、(なんかを)「超えて」とか、「向こう側」って

意味やねんけどね、そっから考えたら、なんかを超越するもんってことやから、Transpeciesって単語は、まだ世界が定義してへん分類に属してて、全ての種を

超越した「得体の知れへん存在」ってとこやと思うわ。

 

「サイボーグアートのムーブメントが他のアートムーブメントと違うのは、

アート作品、アート作品が行われている空間、そして観客の間に隔たりがなく、

全ては自分の頭の中で起こっいてるという点です」ってハービソンさんが

言ったはんねんけど、確かにサイボーグアーティストの作品って孤独で

統合された感があるよなぁって思うねん。

普通は、作品、それが展示される空間、それを見る観客ってハッキリと

境界があって、それぞれ別に存在するんやけど、サイボーグアートの場合その境界がなくて、ぜーんぶ自分の中で完結してしまうねんね。

ハービソンさんの場合やと、彼の頭ん中で色が音という作品になって、

その作品の過程(骨伝導)を彼が体験し、その作品を彼が鑑賞するって構図になって、彼の頭ん中だけで全部が起こってしまうねん。

彼自身が作品を作るアーティストと、その作品を鑑賞する観客の両方になんねんね。サイボーグアーティストらは、自分の中にだけ存在する作品を体験し鑑賞して、それを再現して、私ら一般の人間に見せてくれるってことやわ。

それも100%正確に再現や無くて、こんな感じやねんって再現したもんってとこ

やろうから、本当の作品はサイボーグアーティストにしか分からへんって

とこやろか。

少なくとも骨伝導は、おばちゃんには分からへんからなあ。

骨の前に脂肪が邪魔して伝導してても脂肪のクッションでかき消されると思うで。

自慢や無いけど。