翌日の診察で「ふらつきはなくなってきたように思います」と告げると、

「薬は今回の方が合っているのかもしれませんね。ただやっぱりパグなので、

MRIで脳検査を受けられてはどうでしょうか。ただ、専門機関じゃないとMRIは撮れないし、

全身麻酔にもなります。でもMRIを撮れば、この子の脳の状態がわかるので・・・」と

昨日お世話になった新しい病院の先生に言われた。

「全身麻酔」とはイヤ~な感じだけれど、そんなこと言っていられる状況ではなく、

病院から専門機関へ予約をお願いしてもらった。

 

自宅から都会方面へ車を運転することは、のどかな田舎道専門ドライバーの私にとって

至難の業とも言える。

でも今のじじに電車は無理。

じじのためならがんばれるっ!!!

ド緊張しながらも、なんとか無事目的地へ到着した。

 

緊張している私たちを、包み込むような優しい雰囲気で接してくれた女性獣医師さんに

じじを預け、母と私は近所のファミレスでお茶して時間を潰した。

約束の時間にセンターへ戻ると、すぐに呼ばれ検査結果を告げられた。

 

「特に異常は認められませんでした」

 

私ってやっぱりお馬鹿さんなのかも。

この言葉の意味がすぐには理解できなかった。

母の「よかった・・・ありがとうございます」という言葉を聞き「え???」と軽くパニック。

事情を飲み込めるまで少し時間がかかってしまった。

脳炎であるはずはないと思いつつも、脳になんらかの異常があると思い込んでしまって

いたのかも。

じじの脳に異常はない、脳炎ではない、それがわかった時、私はその場でへなへなと

座り込んでしまうほどの脱力感に襲われた。

センターの先生からかかりつけの病院へ連絡してくれるということだったけれど、

私からも病院の先生へ連絡を入れた。

 

 

本当にありがたかった。

癲癇と診断されたじじは、この時から生涯薬を飲み続けなければならなくなったけれど、

でも、その後は大きな発作もなく、普通の生活ができるようになった。