欧風、時々ほんのちょっぴり南米&アジア。

ワインも少し置いてある。

田舎にしてはなかなかイイ感じのお店だった。

ただ、お店がオープンした時私はタイ旅行真っ最中。

アユタヤで遺跡や水上マーケットや象乗りを楽しんだり、タイ人のお友達にバンコクを案内してもらったり。

超真剣に初タイを楽しんでいたので、申し訳ないけど弟のお店のことはあまり頭になかった。

旅が終わり日常が戻っても、弟やお店のことはどこか「他人事」に近い感覚だったと思う。

私にとって飲食店とは「食べに行くところ、飲みに行くところ」であり、お店側に立つことなんて

なかったから。

だからお店側の諸々など、考えたこともなかった。

そんな調子だったけど、少しずつ弟のお店のことが気になるようになっていった。

時々、友人や母とお店へ行った。

私の友人たちも、母の友人たちも、事あるごとに弟のお店を使ってくれるようになった。

弟の友人たちも色々な所から遊びに来てくれていたし、

生真面目そうな地主のおばちゃまもご贔屓にしてくださっていたようだし、

近隣の方々ともうまくやっていたようだった。

常連さんも増えてきたし、バイトさんたちもみんないい子ばかり。

「も~、どうしよう」と思う静かな日も、もちろんあったはずだけれど。

それでも、多くの方々に可愛がっていただき、とても充実した日々を送っていたと思う。

お店は3年目に入っていた。

 

忙しい忘年会シーズンをなんとか切り抜け「今年の営業もあとわずか」となった12月29日。

私はあの電話を受け取ることとなる。