私の知り合いに、こちらの製造業の会社のオーナー一族の方がいます。大変勤勉かつ優秀な方です。また、経営者一族出身としての背景もあってか、従業員の立場を思いやる面倒見の良い、マネジメントのポジションとして理想的な人物像です。

ある時、この人は、地元のとある小売企業に日本円で数億円単位の投資をしました。この投資先は30-40年程続いているのですが、先代が現役の頃は経営が大変良かったものの、その子供が跡を継いだ今は文字通り斜陽の様相を呈していたのです。

投資開始後、知人は本業の製造業に加えて、その小売企業の経理、企画、営業、社員教育まであらゆることに携わりました。毎日朝の8時から夜中の12時まで働いていました。一方で小売企業の2代目は朝の11時頃出勤して午後5時には帰って、現場のことなどは一切携わらなかったそうです。

そして結果として、製造業一族の知人は小売企業の2代目に投資金を騙し取られた形となり、裁判沙汰になりましたが、その金額は戻ってきませんでした。

この件について知る人は100%誰もが、何故あの人があんな目に遭わなくてはならなかったのか、と残念がりました。


さて、話は変わりますが、私の最後の会社員生活を送った企業のオーナーは、公然の愛人が秘書として常に出張などの行動を共にしていました(この事実を良しとせず去っていったシニアマネジメントも少なくないのですが)。
この公然の愛人の他にもしばしばゴシップがありました。(どうでもいい感想ですが、私的にはこのオーナーはビジネスで成功してから急にもてるようになったのかも、と思います。)

また、オーナーは、会社の事業で目立つこと、自分の興味あることは現場レベルのことまで行いながら、面倒な事は全て他のシニアマネジメントに割り振りました( これまた、この理由で去っていったシニアマネジメントも少なくないのですが)。それら面倒な案件についてオーナーが行うのは方向を決めることだけでした。

結果として、私が最後の会社員生活を送った会社は、オーナーの危惧するとおりレッドオーシャンの中に突入はしていますが、業績は落ちてはいません。


自分は好きなようにして面倒なことは他の人に任せてもバチは当たらないよ、という実例を間近で見た私の体験でした。

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