キャメロット@日生劇場

観てきました。





アーサー王   坂本昌行

ランスロット   桐山照史

王妃グネヴイア   唯月ふうか

モルドレッド   入野自由

ベリノア   今井清隆







2月にキングアーサーを観るにあたり

『アーサー王と円卓の騎士』を読んで

そのトンデモ的な面白さに惹かれたので

絶賛チャリチョコ中ではありますが

これは観たいなと思っていました。


アーサーがエクスカリバーを抜く所は

もう終わっていて

グネヴイアを王妃に迎えるところから

スタート。





坂本くんの歌、とても良かったなぁ

歌い出すと空気が柔らかくなるような

優しくて余裕があって、心地よい音色…

坂本くんのお人柄かな。


対して桐山くんが歌い出すと

空気はぐっと切実さを帯びて

その真っ直ぐさと訴えかける力に

思わず胸が持っていかれる感じ…


桐山くんもすっごく良かったよ〜

ミュージカルにあまり慣れていないような

ちょっと必死な感じが(ごめんね)

ランスの愚直風なキャラと合っていたのかも




グネヴイアのふうかちゃんは

勿論、歌声までも可愛いめちゃうまさん。


若かりしグネヴイアは

驚くくらいきゃぴきゃぴでした。

自由とか恋愛にとても憧れがあって

ランスロットといけない恋をする未来を

予見させるような役作り?


アーサーがもっとも信頼する

グネヴイアとランス、

彼らもアーサーのことを心から大切に思う。

けれど2人はどうしても

関係をやめる事が出来ない。


愛する人たちの裏切りに苦悩するアーサー…

坂本くんからすごく感じられました

そしてふうかちゃんからも。


けど桐山ランスは

あまりに堅く真っ直ぐゆえ、

アーサー王への忠誠と

グネヴイアを愛すること

どちらも何も間違ってなどいない…!


と本気で思っているようにすらみえて

もー全くこの人ったらさ…

それでも憎めないの。

(けど後には悲惨なことになる)


明るい桐山くん全封印で

本当に素晴らしかったです。

役を生きるって面白いな。

ミュージカルもっとやってほしいな〜





オープニングは

ステージ上の奥にセッティングされた

20人以上からなるオーケストラの

軽快な生演奏から。


そして次第に客席の明かりが

薄暗くなっていくという

なんだかムーディで懐かしいような

わくわくする雰囲気でした。


盆が回ったりせりが上下することもなく

大掛かりなセット転換もありません。

今回は映像も一切使われておらず

小道具などを変えることで場面チェンジ。


そして、その都度暗転するので

自分は最近の暗転なしに

もう慣れているんだなぁと実感する。


この頃加速している舞台芸術的な流れとは

色々な面で異なり

全てにおいてクラシカルというか

それを意図的に演出されているのか

分かりませんが

昔ながらの演劇という感じがしました。


あと、歌が長いとは聞いていたけれど

その歌の中に状況も感情も説明的に

分かりやすく込められているので

歌による説得力がとても強かったです。


それに歌を聴いていると

肩の力が抜けるように心地よかった。



2幕からモルドレッドが登場して

ようやく戦うシーンもあり

物語がぐんと動いて

面白くなった感がありました。


本音を言えば、騎士たちの話だから

主人公たちの迫力ある華やかな殺陣とか

キレのある群舞やアクロなんかを

もう少し見たいなと思っていました。


ドロンジョ様的モルガンやモルドレッドの

悪役キャラ、ありがとう!です。



今井清隆さんは相変わらず素敵でした〜

なんといってもお声にツヤがあって魅力的。

コミカルさも本当に自然でさすがです。

…やっぱり歌ってほしかったけどね。



ラストの坂本くんの姿には

長くて重い生涯だけれど

常に思考をめぐらせ未来を見てきた

アーサー王の姿が宿っていて

もの凄くかっこよかった。


満員御礼のこの日

2階席までスタオベでした。



今週土曜日には千穐楽だそう。

無事の完走を願っています。






あ、そういえば

ミッドタウン日比谷の前の広場で

東京フィルムフェス2023が

開催されていました。




⬆️この裏が大画面になってて

広場に椅子を置いて屋外上映会が。


スケジュールはこちら⬇️

(チラシいただいた)




29日の夜には

『夢のチョコレート工場』

1971年 ジーン・ワイルダー版があるよ〜🍫




夜に見るのも楽しそうですね。

(私は行けないけど💦)


10/23~11/4まで。