私ってダメなやつだなって。
自分の浅はかさってやつを痛感しています。
こんなちっぽけで無力で何にも出来やしないんだから。
私って一体何の為に存在してるのかなぁ?
誰の為に存在してるの?
少し前までは家の為だと思ってた。
私は古い農家の長女であとは妹しかいないから、いわば跡取り娘。
長い間、私は家の為に生きることが義務だと思ってた。
婿養子で子供は第一子は絶対男の子を生まなきゃならない。
だって本来私は男の子として生まれるはずだった。
でも実際は女の子。父さんまでは第一子は男の子だったから、これは我が家始まって以来の突然変異。親戚連中もかなりがっかりさせたみたい。
しかも身体が異常に弱くてたまに死にかけたりして夏休みや冬休みはいつも病院のベッドの上だった。
だんだん成長していくうちに家の為に生きて、そして死んでいくもんだと信じてた。
それが私に唯一できることで、女の子として生まれてきてしまった償いのようなもの。一種の暗黙の義務だった。高校時代には友人には跡を継ぐのだと既に話していたし、親戚連中は私が家を継ぐものだと信じている。もちろん今でも。
「婿はまだかい!早く結婚してさっさと子供をたくさん生むんだよ!お前はここの跡継ぎなんだからね!!」
当時私が20歳になった直後でまだ短大2年に進級したてで初めての身内の葬儀に出席した時に長老達は口を揃えて私に繰り返しそう言った。
父さんは将来私が結婚したら母屋を私に当てると言ったこともあった。
そして私が短大を卒業して働きたいと言っても「お前は跡取りなんだから必要ない!俺が稼いだ金じゃ足りないって言うのか?!」とか母さんに「友達と一緒にコンビニのバイトをしたい」と言ったら「いい?ウチは普通の家じゃないの。だからそんなことしないで、ちゃんとしたところにバイトしなさい」と言われたこともあった。
まあ実際私は今まで働いてきたし、もちろんコンビニのバイトもなし崩しにやっていたけど、やがて違和感がでてきていた。本当に私はこの家を継がなければならないのかと。
そして、今の私の夢はここにとどまって家を黙って継ぐことではなく、台湾で暮らすこと。
妹はそれを知ったとたん、「だったら出て行ったらもう2度と戻ってくんな!敷居なんて跨がせないから!」と言われてしまった。
そして妹はやがて転職先として都内の不動産会社のOLになった。
我が家を継ぐには最低限の知識として必要なスキルを養うことができる。
そして継ぐべき私があろうことか日本を出たいというこの矛盾。
私って一体なんなんだろうね。