自分の場合、話は少し遡ります。

最初に甲状腺のことを指摘されたのは、癌と診断される約1年前の健康診断でした。

そのとき医師から、

「甲状腺にしこりがあります」

と伝えられました。

もちろん少し気にはなったので、その後耳鼻咽喉科を受診して診てもらいましたが、結果は「異常なし」。

そこで一度、甲状腺のことは頭から離れていました。


それから約1年後。


別件でかかりつけの医師を受診した際に、ふと思い出して甲状腺のしこりについて相談してみました。

すると、近所にある甲状腺専門のクリニックを紹介してもらうことになり、紹介状を書いてもらいました。

そのクリニックで受けたのが、腫瘍マーカーの検査と細胞診。

そして、その約1週間後。

そこで初めて、

「甲状腺髄様癌です」

と告知されました。

正直、その瞬間はあまりショックを受けませんでした。

というより、どこか他人事のような感覚でした。

「癌なんだ」

そう言われても、現実味がなくて、頭では理解しているのに感情が追いついていないような感じです。

そして、このとき初めて「髄様癌」という病名自体を知りました。

本当にショックが来たのは、その日の帰宅後でした。

病院を出て家に戻り、一人になってから、

「自分は癌なんだ」

という事実が急に現実として押し寄せてきました。

その瞬間、身体が震えた。

必死にスマホで検索をかけると

10年生存率という文言

遠隔転移ありの場合……

20〜40%程度!?

※ネットの数字なので鵜呑みにしないでください。


途端に頭に死がチラついて、真っ先に考えたのは親より先に死ぬのかということでした。