著者: 吉本 ばなな
タイトル: ハネムーン

吉本ばななの自選集2ラブを読んでいる。
吉本ばななの小説は実に不思議な小説だ。
題名が「ハネムーン」
それにしても、隣同士で、こんな男の子が居たからといって、同情から、結婚するのか。そういう疑問を持ちつつ、でもそれが受け入れられるのが吉本ばなな流。
それにしても、なんと重い小説だろうか。男の子は、祖父と二人暮し。隣に住んでいる主人公の家族とは家族同然というか、もう2人は結婚している。それも、いつのまにか・・・
ハネムーンか。
彼らの糸をつなぐのは、犬だった。その犬が死んでしまう。
そう、この小説は、人の死が大きな影を落としている。
読む進めるうちにこの男の持っている、影の理由が解ってくる。
そして、2度目のハネムーン。
それが本当の始まりなんだろう。