著者: 村上 春樹
タイトル: アフターダーク

これが、村上春樹の本でなかったら・・・おそらく途中で投げ出すだろう。
今や、村上春樹の本は、聖書や経典のようなものだろう。ハルキストと呼ばれる村君春樹に影響された作家たちが、今の日本の小説界を闊歩しているのではなかろうか。

さて、この本、アフターダークであるが、ある日の夜の物語。ある姉妹の話し。姉エリは、ずっと寝ている。妹マリはずっと起きている。このふたりを中心として、姉マリは、非現実のような雰囲気。妹エリは、ハードボイルドのような展開の中、ファミレスで静かに本を読んでいる。好対照なふたり。最後には一つになったようなイメージの展開。
そして、村上作品らしく、随所に「音楽」や「キーワード」が出没する。
妹エリと姉マリの友人タカハシとの微妙な関係は、村上作品らしく、乾いている関係だろう。高橋の友人、ホテルの従業員と妹マリとの関係は、女同士の友情ぽさを感じる。
夜の街の暴力的な感じが、次第に明けていくことによって、変化していく。
姉は、寝ている姿を誰からか見られているようだ。
姉の時文章を読むのが苦しかった。

おまけは、スガシカオの「バクダンジュース」が出てくることだろう。どんな曲なのだろう。今度、レンタルビデオ屋さんで借りてこよう。

さすがに村上春樹は難しかった。一体何が難しかったかはわからない。それくらいの難しさだ。
機会があれば、もう一度、ゆっくりと読んでみたい気もする。そんな気にさせられるのも、春樹マジックなんだろうか。