著者: 小川 洋子
タイトル: 博士の愛した数式

現在版のおとぎ話、メルヘンだろうか。
去年、第1回本屋大賞を受賞した作品。本屋さんが一番売りたかった本らしい。 スーと読めて、ほろっと感動させてくれる。これは、数字のマジックか。

交通事故のため、80分しか帰国できない博士のところに家政婦としてきた女性の回想。その女性は、母子家庭で、10歳になる長男がいる。博士が彼をルートと名づけたことから、話は始まる。
博士と家政婦、そして「ルート」の心温まる友情の話。
博士は、事故に遭う前は、数学者だったので、その記憶は確かなため、常に数字を前にすると、数学的な考える。
それにしても、数字をこれほどまでに文章にした作者の力量には感服する。
そして、なぜか阪神ファンの博士とルート。ふたりの共通点が、小説の後半のクライマックスにつながってくる。
やはり、江夏の背番号は28だったのはなんとも不思議だ。