著者: NoData
タイトル: 本の雑誌 259号 (259)

「本の雑誌」の新春号を毎年楽しみにしている。なぜならば、その年のベスト10が発表されるから。椎名編集長などの独特視点から選ばれるその年のベスト10には意外な傑作が選ばれることが多い。そういう意味では、意外性のベスト10なんだろう。だから、大体において、ベストセラーは入らない。売れているのだから、あえてここで選ぶ必要がない。むしろ、無名だが読んでほしいと思われるような新人などが選ばれることが多い。
さて、今年のベスト10は・・
1 恩田陸「夜のピクニック
2 本多孝好「 真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A
3 喜国雅彦「 本棚探偵の回想


恩田陸の作品は、何冊が読んだが、私にとっても、今ひとつだ。途中までは面白いように思えるが・・・このミスでは常連の作家だし、2~3冊は積読状態。北上次郎氏のベスト10では、2位だ。文庫本になったら買うか考えよう。
本多さんの作品も透明感のある作品が多い。これも要チェックだが、文庫分まで待とうかなあ。
喜国雅彦さんは、初めて聞く名前。編集Bのおすすめ本。「相変わらず函も造本も美々しく、問答無用に面白い。」一体どんな本だろうか。

4位以下では、飯島和一「黄金旅風」、池上永一「ぼくのキャノン」、笹生陽子「ぼくは悪党になりたい」なども面白そうだ。なんだかんだと言っても、お正月に読める本って限られているし、どこから手をつけていくのか悩ましい季節でもある。実際に本屋さんで手にとって、インスピレーションがあれば、購入。そして、積読。いずれ読むことになる。結構読まれるまでの長い道程がありそうだ。