
著者: 乙一
タイトル: 小生物語
乙一がウェッブに掲載していた日記をまとめた本。
私も乙一の名前を最近良く目にするが、小説は読んだことがない。チョト気味が悪い、学園物風という感じがしていた。
この「小生物語」は、幻冬社のウェッブで連載中だったので、時々読んでいた。読んでいたときは、随分気味が悪い青年というイメージだったが、今こうして読み終えて、改めてこの小生という人物は、気味が悪い青年だった。
もちろん、乙一自身も、この小生を自分の分身だが、フランケンシュタインのような存在と認めている。
さて、構成だが、愛知県編、東京編、神奈川編と3部。乙一が引っ越した時期で分けられている。小生が、編集者や同業者、友人などと会った話しや好きな漫画喫茶のはなしなど、自分の身の回りにあったことを、面白おかしく、妄想を交えて書いている。読んでいくうちに、自分が25歳のちょとシャイで、暗い青年で、東京に行った時は、漫画喫茶で徹夜してしまったような気分になってくる。さすがに、その書きぶりは見事だ。さすがに若者に人気の作者らしい私小説だろう。
次は、GOTHやZOOなども読んでみようかなあ。図書館で行って、借りてきて読まないとね。