前口直人がメアド交換をして下校したその後
美貴は友人に話しかけた。

その友人とは美貴の前の席にいる柏野萌

美貴と萌は同じ中学校で中学2年からの仲である。

中学2年の頃からといったが
実際2人の仲は昔からの幼馴染みレベルでとても仲がいい。






(前口くんにメアド教えたこと、もえちゃんにいわないと・・・)


「もえちゃーん」
「ん?」

$劇団~ピグ劇場~の演劇日誌


「突然だけど前口君にメアド教えたから」
「そこんとこよろしくね☆」


「ふ~ん・・・」
「はぁっ!?」




(なんでそんなことすんのよぉ~~)


これは心の中で言っているだけなので美貴には聞こえていない
口では言わないが美貴のしたことにたいして
少なからず不満はある。当たり前のことだ。

劇団~ピグ劇場~の演劇日誌

今のところ美貴に罪の意識は無い。

「いやいや!」

劇団~ピグ劇場~の演劇日誌


「だって」
「男の子のメアドいっぱい知ってるから」
「別にいいかなぁ~と思って・・・」

(あれ、やっぱまずかったかな…)


「常識的に考えて友達のメアドを他人に教えるときには許可とるもんでしょ!?」
「はぅ・・・」
「もー!あたし、高校生になってからは清楚系キャラで通したいって決めたところなんだよ!?」

(あーあ、怒らせちゃったみたい)


しかし萌の怒りはこれに留まらず
このあとさらに怒りたくなるような発言を美貴がする。


「・・・はっ!」
「ん?」
「まさか美貴、あたしの男事情とか話してないよね!?」
「男事情?」
「あたしが男子のメアド100人ぐらい知ってることよ」

「あ~・・・」



「いっちゃった☆」



「はぁ!?」

美貴はまたしても悪びれた様子は無い。

そしてここまで萌が大声を出すと
清楚系で固めた見た目が台無しになってしまう。
セーラー服も清楚さを出すために着たのだろうに
これではセーラー服がかわいそうだ。


「なんでそう簡単に人の事情話すのよ~!」
「だっていつかはバレるだろうな、と思って」

「ん・・・」
「まぁー確かにそうだけど・・・」

「でしょ?」


なんだかんだいって
いきなり清楚系で固めてもボロが出てしまうのだろうと美貴は考えていた。

「やっぱりごめんね」
「無断でメアド教えたことは謝ります」


そういって彼女は少し気まずそうに謝った

「もう別にいいよ」


そして美貴がちゃんと謝ってくれたので
萌も一応許すことにした。






「それに、お互い様って感じかな」
「何が?」

「前口くんって人?」
「あいつも見た感じだと女子のメアド100人とかもってそう」

「え?でも私とメアド交換するまではクラスの女子のメアド知らないって言ってたよ?」
「マジで?ちょー意外!」


「てか、あいつ性格悪そうじゃない?」
「なんで~?」
「だって、金髪だし髪型とか思いっきりヤンキーじゃん!!」
「ん~・・・」
「髪型とか髪色だけで人を判断するのは良くないと思うなぁ」
「しかも金髪ヤンキー=性格悪いとも限らないし」

「そうだけどさぁー」
「やっぱ第一印象があたし的には悪い感じぃ?」


つまり萌の経験を要約すると
だいたいの金髪で髪型を盛ってる感じの男子は
あまり性格がよろしくないということだ。
これに対して美貴の考えは
そんなことないの一点張りである。

「あ!今日ね数学の時間に教科書見せてもらったんだよ!」
「だからいい人だよ!」

「へぇ?そうなんだ」

(やっぱ例外もいるんだな~・・・)


「それにね、よくみてたら」



「目がすっごく輝いてたんだよ!」



「さっきも綺麗な瞳だなって思ったんだ♪」

美貴は笑顔でそう言った
そういっている美貴の瞳もすごく輝いていた


(美貴ってば、そんなに前口とかってやつのこと観察してたんだ)

この美貴の一言で萌はひとつの予測をした


(もしかして前口ってやつに気があんのかね?)





しかしここでは軽く予測しただけで
特に気にも留めなかった。

恋の種は案外すぐそばにあるのかもれない―――





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