私は現在73歳になる高齢者です。いまは年金生活のためこの猛暑の中、家にこもりっきりのことが多いため、運動不足とストレスが蓄積してきます。そのため週末は20kmほどのサイクリングを習慣にしてきました。先週末は、外気38度の中、サイクリングを決行しました。家を出発したのは猛暑も真っ盛りの昼前、自宅の八王子から府中の多摩川まで往復して帰宅しました。さすがに帰宅したときは上半身、汗でびしょ濡れになりました。

 

そして翌日の夕方になって急に、めまい、吐き気、倦怠感、発汗、高血圧の症状が出てきたのです。夕飯もとらずにそのまま寝込んでしまいました。しかし、寝ていても頭部を少し動かすだけでも乗り物酔いをしているようで気持ちが悪い。翌日の朝もめまい、吐き気、倦怠感がありました。ようやく改善のきざしが見えてきたのは、1日経って夕方になってからでした。完治したのは発症から3日後でした。この年になって生まれて初めて経験した、生きた心地のしないような苦しい症状でした。

 

普段から熱中症の症状についてはある程度耳にしていたので、すぐに熱中症を疑いました。似たような症状に脳梗塞も考えられましたが頭部の激しい痛みがなかったことや、前日の猛暑の中、サイクリングをしていたからです。しかし、猛暑に身をさらしてから1日も経ってから熱中症を発症することがあるのだろうか?実はその後の調べで、猛暑に身をさらしてから時間が経ってから熱中症を発症することがあることを知りました。

 

例えば、ChatGPTによると以下のような回答がありました。

1. 遅れて発症する理由

熱中症は、短時間で急激に発症することもありますが、体への負担が蓄積され、時間が経ってから症状が現れるケースもあります。特に、サイクリングのような運動を伴う場合、以下の要因が関係します。

 

・体の水分不足と電解質バランスの乱れ

長時間の運動や発汗により、体の水分や塩分が失われます。サイクリング中に十分な水分補給ができていなかった場合、翌日以降もその影響が続き、遅れて熱中症の症状が現れることがあります。

 

・体温調節機能のダメージ

猛暑での運動により、体温調節機能に過度な負荷がかかり、その影響が翌日以降も続きます。体が暑さに対処できなくなり、1日後に熱中症の症状が出た可能性があります。

 

2. 蓄積された疲労とストレス

サイクリングでの体への負担や疲労が、翌日以降の体調不良の一因となることがあります。特に、サイクリング後に十分な休養が取れていなかった場合、熱中症を発症しやすくなることがあります。

 

以下に、熱中症の怖さに関して、千葉県健康福祉部健康福祉指導課に寄せられたQ&Aを紹介します。

〇 熱射病(熱中症)は何故怖いのですか。

子供の頃、「炎天下に出るときはちゃんと帽子をかぶりなさい。日射病になりますよ。」とよくいわれたことと思います。高温がもとで起こる病気は、熱射病、日射病、熱けいれん、熱疲労、熱中症などとよばれます。炎天下に頭痛やめまいがして目の前がボーっとなり、日陰で休んでいで治った程度の軽い日射病は経験したことがあるかもしれません。

 熱射病は、炎天下でのスポーツや作業、溶鉱炉など高温環境での作業中に、発汗などによる熱の放散が間に合わなくなり体の温度調節ができなくなり、様々な症状を出します。重症になると40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。高体温になると体中の細胞が煮えたぎる(高体温に伴う細胞傷害が起きる)ことになります。特に脳、肝、心、肺の細胞は熱に弱く、そのためにショック、多臓器不全の状態になります。ほとんどの場合、血液の異常のために血が固まらなくなります。また尿が出なくなったり、筋肉が大量に壊れる(横紋筋融解といいます)ため腎臓が老廃物を処理しきれなくなり急性腎不全になることもあります。

 

熱中症の対策や病理については多くの文献がありますので、詳細はそちらを参考にしてください。

 

熱中症は突然のように襲い、急速に進行します。その症状は言葉にできないほど苦しいです。すぐに処置しないと命に係わるということを実感しました。このブログを読んでいただいている皆さん、たかが熱中症と考えないでくれぐれも気をつけてくださいね。