日本の大手企業信仰の危うさ

日本では一般的に良い大学に行き大企業に行くことを子供に推奨します。
私は割と真面目な良い子だったので、この教えに疑問を持たず勉強し誰もが名前を知る大学、そして日本人なら誰もが知っているであろう大企業に入りました。

しかし夫の仕事の都合で海外に転職してから気がついたのです。【大企業信仰は危うい】ということに。今日は私が思う大企業信仰が危ないと思う理由について2つ紹介します。

①辞めたら人生の終わり

例えば、いくら大企業に入ってもそこで事務の仕事ばかりしていては辞めた後で就職先がありません。営業の仕事をしていても余程、大きな実績がない限りは次の就職先は、ありません。
社会が求めているのは【元大手企業の人】ではなく【会社が求める資格や実績、技術】を持っている人だからです。
世の中には事務ができる人も営業が出来る人もたくさんいます。理系ならともかく特に何のスキルもなくコミュ力や大学スポーツでの実績など、あやふやな物を元に大手企業に入ってしまうと辞めた先が無くなってしまいます。

②海外では全く通用しない

前から言っていることですが例え東大卒で大手企業に入ったとしても会社を辞めてオーストラリアに来たら仕事を得ることは出来ません。
なぜなら外国人は東大も日本の企業のことも全く知らないからです。例えば
【東大卒で電通に入りました!】というような日本では誰もが羨む経歴も海外では
【……ふーん東大?何それ、大学?専門学校?電通?知らない……英語話せる?……オーストラリア人雇うから良いよ。面接来る必要ないよ】という事態になりバイトの仕事すら出来ません。

むしろ東大卒の大手企業出身者よりも偏差値は東大よりずっと低いけれど看護師、保育士の資格があると言う方が、まだ介護、保育の分野で海外でも仕事を得られる可能性が高まります。

結論としては今の日本が推奨する良い大学から大手企業に行くという未来像。また多くの大学生がやっている大学ではサークルや留学を楽しみ資格もないまま卒業する。という方法は、とても危ういと思います。
もっと専門性を追求し文系なら卒業までに弁護士資格に合格させる。教員免許を取らせる。
理系なら既にある医学部、看護学部、薬学部などをもっと充実させて誰もが手に職を得て大企業などに拘らなくても自力で生きていける教育体制を整えたら良いのでは、ないでしょうか。
手に職さえあれば結婚、転勤、子育て、海外移住など、どんな時にも働くことが出来ます。



ランキングに参加しています。良かったら下のボタンを押してください

オーストラリアランキングPVアクセスランキング にほんブログ村