ラース・フォン・トリアー監督の2000年の映画です。






完全に見る時間を間違えた。





寝る直前に見たら眠れなくなって見事なクマができました[みんな:01]






こんなにも分かりやすいぐらいのどん底映画ひっさびさに見ました[みんな:02][みんな:03][みんな:04]





ハネケの「ファニーゲーム in USA」以来かもしれぬ[みんな:05]





これでもかというぐらい主人公の状況がどんどん悪くなっていって、もうやめてあげて!って思ってしまうぐらいのどん底っぷり。






希望の光をちらつかせたかと思いきや、鑑賞者の心をまたズドーン!!っと突き落としていくこの感じ……、
やはりハネケと系統が一緒だったぁー[みんな:06][みんな:07]







違うところはハネケのファニーゲームは感動が一切ないけど、トリアーのこの映画はまだ感動が感じられます。







撮影技法も手持ちカメラで撮影することによってより人物、状況をリアルに映し出していて、まるでドキュメンタリー映像をみているかのようです。






アングルもいろんなところから撮っていて、隠しカメラから撮っているかのようなシーンもたくさんあって印象的です。






そしてこの映画の特徴的なのは、主人公の空想するシーンがミュージカルで表現されているところです。







ミュージカル仕立ての映画はたくさんありますがこの映画は他の作品とは違ってCGや照明効果、効果音などは一切使わずに、そのシーンの状況のまま登場人物達がいきなり踊りだして歌うという斬新な映像になっています。







悲劇的なミュージカル映画といえば、最近でいうと「レ・ミゼラブル」が記憶に新しいのですが、それともまたタイプが違うんですよね。







「レ・ミゼラブル」は元が舞台作品なので映画も舞台色がすごい強いのですが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は歌もダンスもシンプルで、ミュージカルの本番ではなくリハーサルをしているかのような雰囲気です。







自主映画のような作品です。








たまにこういう絶望的で救いようがない暗い映画を見ると、何でこういう映画作ろうと思ったんだこの監督って疑問に思います。








でもそういう映画を見ると普段意識しないことや気づかないことについていろいろ考えさせられます。







人間は常によりいいものを求めていくけど、当たり前な日常に感謝の心をもたないといけないって本当思わされます。





そして自分の悩みがいかにちっぽけでくだらないかということにも気づかされますね[みんな:08][みんな:09]






生きていること、健康であること、ご飯が食べれること、家があること、家族がいること、仕事があること……







日頃感謝しないといけないことって本当にたくさんあるんですよね。




特に日本に住んでるとこういう風に改めて意識するの忘れる気がします。





私達がそれを忘れないためにも、こういう作品を通して訴えかけられる、
だから暗い作品も見る必要があるんですよね、きっと。






むしろこういう作品を見ないと気づかされない自分が恥ずかしくなりますね。







「お前はこうでもしないと分からないのか!」ってその映画を作った監督に言われてるみたいな感じになります。







とにかく、心に刻まれた映画になったのと同時に当分見たくない映画リストにも追加されたことは間違いない笑

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ブログ著者プロフィール
MAYA(女優、モデル 1990年生まれ)映画出演歴は「渇き。」、ショートフィルム「わたしの王子」いずれも2014年夏公開。
ネオリーブのイメージモデル2008年~。Smash Model Management所属 http://www.smash-mgm.com/
趣味は映画鑑賞。
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