主人公が夢に向かって奮闘して成功を掴む映画は、自分を主人公に置き換えて見ることができ、成功を掴んだ瞬間は自分が成功したかのような感動を覚え、「私も頑張ろ!」という風に勇気をもらえたりします。







挫折を味わったことのある人や、夢も目標もない人にとってはつまらない映画でしかないと思いますが。








2000年公開の「アグリーコヨーテ」
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と、



2010年公開の「バーレスク」
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この二つの作品は話も展開も非常に似ていて、どちらも女性人気が高い作品です。






平凡(自称)な田舎の女の子が夢を叶えるために都会にやってきて、挫折しながらも夢も恋も両方叶えてしまうというなんて贅沢な話でしょう笑








まさにアメリカンドリームでもあり、都会にでて頑張れば必ず成功できると思わせるプロパガンダでもあります。








一方で、1940年のアメリカ映画「怒りの葡萄」では、アメリカンドリームを夢見て田舎からでてくる家族に待ち受けていたのはアメリカンドリームなんて本当は存在しないという残酷な結末。
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そして、アメリカンドリームを崩壊させる話を好むのがダーレン・アロノフスキー監督。







「レクイエム ・フォー ・ア ・ドリーム」、「レスラー」、「ブラック・スワン」などを見れば分かりますが、成功を手に入れようと奮闘する主人公達はみんな悲惨な終わり方をしています。





夢がないような話ですが、実際は後者の方が多いのかもしれません。







自分がやりたいことができている人って少ないですよね、きっと。







それでも「怒りの葡萄」のように生きるために妥協しなければいけない。







アメリカンドリームは一種のファンタジーであり、それを掴めるのは本当一握り。







だからこそ、サクセスストーリーが人気の理由の一つでもあるのです。








そして、アロノフスキーのように「いいかげん現実を見ろ!」と私達に容赦なく投げかけてくる作品も存在します。







いろんな解釈がありますが、確かにアメリカンドリームは存在しないのかもしれない。







「人はいつか必ず死ぬ」ということを忘れるふりをしているのと同じで、私達は本当は気づいてるけれど、知るのが恐いから真実から目を背けているだけなのかもしれない。





でも夢みることは悪いことではないし、叶えたいもののために人って頑張れるものだと思います。







成功したかどうかを決めるのは他人ではなく、自分が決めること。








世間的に成功していなくても自分がこれでいいと思えれば、それは自分の中で成功したと言えるのではないでしょうか?






少なくとも私はそう信じています。







アロノフスキー作品みたいにならないことを祈って、自分のアメリカンドリームを掴むために頑張っていきたいです。(冷汗)































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