1953年の小津安二郎監督の映画です。






世界の優れた映画ランキングでも1位をとるほど、世界的にも評価が高い作品です。







最近では山田洋二監督が「東京家族」というタイトルでリメイクしていました。






映画の冒頭で何分か町のいろんな景色
を映して始まる部分は、前に記事でも書きましたウディ・アレンの「ミッド・ナイト イン パリ」の冒頭を思いださせます。







景色が映し終わると、老夫婦が東京にいくために荷造りをしているシーンがあるのですが、まずこの2人がどこに住んでる人達なのかが分かりません。笑






方言を喋っていて「おおきに」と使っていたので大阪の人なのかなと思ったら、後半の東京から戻るシーンで列車の行き先が広島と書かれているのを見て初めて広島から来たことが分かりました💦






映画の中では「広島」と言わず「尾道」と言っているので、地図に詳しくない私は最後の広島という文字がでてくるまでどこのことだかさっぱり分かりませんでした[みんな:04][みんな:05]







広島でも「おおきに」って使うんですね!







そして今度は映画が始まって30分ぐらいは登場人物達の関係性がまったく把握できませんでした💦






なぜならみんな親戚のはずなのに敬語を使っていたり、あいさつがあまりにも礼儀正しかったりと他人行儀な感じなので誰の子供なのか、誰と誰が兄弟なのかとか関係性が分かるまで少し時間がかかりました[みんな:01][みんな:02]







古き良き時代の日本ならではですね[みんな:03]






改めて日本人の礼儀正しさを感じることができます。







他にも、老夫婦の姿を見ていると常に妻は夫の3歩後ろに下がって歩いたりと、日本人らしさを見ることができます。








この話の舞台は1953年の夏の日本なのですが、老夫婦が東京観光をしているシーンで未だに私たちが目にする東京タワーや銀座の時計台がでてきます。







山田洋二監督の「東京家族」ではそのシーンがスカイツリーになっていて、時代の流れを感じますね[みんな:06]







おじいさんが旧友達と自分達の子供の話をしているシーンでは、時代が変わっても親が子供に対して抱く想いというものは変わらないものなんだなと思いました。






芥川龍之介も言うように、いつの時代も大勢の親は「私は失敗者だった。しかしこの子だけは成功させなければならぬ」という言葉を繰り返してきたんですね。







これは時代も国も限らず親なら思うあるいは思ったことがあることだと思います。







それを知ってか知らずか子供というのは親の理想とは違うことをやりたがるものなんですよね[みんな:07][みんな:08]







もちろん私もそうです[みんな:09][みんな:10]







でもいつか絶対結果を出して親孝行したいと思ってます[みんな:11][みんな:12]







話は映画に戻り~[みんな:13]






5人兄弟の長男である幸一が広島からはるばる来た両親を東京観光に連れていこうとする直前に仕事が入って行けなくなったり、母が死んでしまっても葬儀だけ出てみんなすぐに仕事に戻ってしまったりと、このから日本人の仕事優先というスタンスは変わらないなと感じました。







ここは外国と大きく違う部分の一つだと思います。








外国は家族のために仕事や学校を休むとこが多いと思います。







日本人の「働きすぎ」はこの頃からもうあったんですね[みんな:14][みんな:15]








印象的だったのはそんな老夫婦の実の子供達よりも、戦争で死んだ息子の妻である紀子との方が本当の親子のような関係であることです。







お互いに本当の娘、本当の両親かのように接しています。








この映画はそこの関係性に重点をおいて描いているとも言えます。







仕事優先の子供達とは正反対に紀子は仕事を休んでまで東京案内をしたり、決して経済的に余裕があるわけでもないのにお小遣いをあげたり、母の葬儀の時も実の子供達よりも最後まで残って家の手伝いをしたりと、人柄の良さと義理の両親に対しての感謝の気持ちがすごく表れています。









老夫婦も未亡人である彼女の将来を気遣って新しい人生を歩むように言葉をかけたりしているのが、彼女のことが本当に大切で幸せになって欲しいという想いが見えます。








昔の邦画はいい作品が多いと聞いていたのですが思いのほか良くて、
何でもっと早く見ておかなかったんだろう!って思ってしまいました[みんな:16][みんな:17]





やっぱり喰わず嫌いならぬ見ず嫌いはよくないですね[みんな:18]






でもせっかく昔の邦画はこんなに素晴らしいのに今の邦画はそのいいところを技術面、芸術面含め少しも取り入れてない映画が多くて本当もったいないって思います。






むしろ今の邦画業界はクソなものしか作れなくなってますね💩





改めてゼロから勉強し直して欲しい本当に[みんな:19][みんな:20]







でもそうなってしまったのも作る側だけの責任じゃなくて見る側にも責任があるのです。







見る側がそういうの求めるから作る側もそういうのしか作れなくなってしまうのです。






どのような映画を作るかは、私たちの欲求と鑑賞能力によって決まります。






だからこそ私たちは良い映画芸術についての理解を持たなければいけないのです。






私の現段階の勉強レベルはまだまだまだまだですが、私の映画ブログを見て少しでも映画の見方や考え方が良い方に変わって、映画がもっと好きになってもらえたら嬉しいです[みんな:21]






映画とみなさんの架け橋になれるようにこれからも頑張ります[みんな:22][みんな:23]
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