1946年に公開された、ジャン・コクトーの映画です。




この映画は原作の美女と野獣の話を忠実に描いています。(どうりでディズニー映画の美女と野獣の話とは若干違うわけだ目





話が始まる前に冒頭で、コクトーが興味深いメッセージを私達に伝えています。



「子供達は大人の話を素直に信じ込みます。子供はおとぎ話を真剣に信じるのです。皆さんもちょっぴり子供に帰ってみませんか?」






というメッセージ。






確かに子供は私達大人とは違い、人間から影響を受けないで純粋に物事を自然に受け入れる魅力を備えています。





好奇心旺盛な子供達は大人が見ないものを見たり、入らない場所に入ったりすることができるので大人達よりも世界をクローズアップで見ているのです。





一方大人は、目の前の事にしか集中していないので周りが見えていません。




自分の欲しい物だけを知っていて、その他のものは何も知らないのです。






すると、遊んでいる子供だけが物事に細かく気づくことができ、大人達よりもその世界のことをよく知っているのです。







映画の世界はまさしく子供の世界に近いということなのです✨✨








では、映画の話に入っていきましょうアップ







この話では、主人公のベルは2人の姉にこき使われて家政婦のような身なりで家事を全てやらされています。





シンデレラ要素が取り入れられているのが印象的でした。








そして野獣が住んでいる城の中の家具達。







ディズニー映画では、王子に仕えてた人達も食器や家具に姿を変えられてアニメーションならではの可愛いキャラクターに描かれていますが、CGがないこの時代にどうやってこの実写版では表現されているでしょうはてなマークはてなマーク








実は、人間の体で表されているのです[みんな:01][みんな:02]








さすがにアニメのように顔がついていたり、喋ったりはしませんが、



壁に並んでいるロウソクの取っ手や、テーブルの上にある食器が勝手に動いてポットがティーカップに飲みものを注ぐのも人間の腕であったり、壁の彫刻も本物の人間の体で表現されています。





分かりやすく例えると、よく海外の路上パフォーマンスで目にする、全身真っ白な人が像のように立っていて、お金をあげると少しの間だけ動きだすというパフォーマンスに似ています。







CGがない時代ならではの表現方法ですね[みんな:03]



実に興味深い✨







そしてベルが野獣からもらった、それをはめると自分の望む場所に連れていってくれる魔法の手袋。






オルフェと同じくこの映画でもまた手袋が使われていますね。(原作でもでてくるのかは不明)







オルフェと比べるとこの映画は映像の演技というよりも、舞台のような演技をしているように感じました。






相手役ではなく、まるで客席に向かってセリフを言っているのが舞台のようでした。







前回見たオルフェのせいでコクトーの映画を見るのは恐くなったのですが、これは本当に純粋に楽しめました[みんな:04][みんな:05]







コクトーの言う通り、童心に帰ったつもりで見たからなのか、それともまだ私が子供だからなのか、着ぐるみを着た野獣がでてきても全然違和感なく映画を見ることができました。







最近CGばっかりだから逆に新鮮だったのかもしれません。






もちろんCGという技術は素晴らしいし、最近はCGとは思えないくらい本物に見えるぐらい進歩してます。





でも時にはやりすぎて本物に見せるどころか、本物からかけ離れてしまう場合もありますよね。





昔の映画を見ると、CGがなくてもいい映画が作れるということを教えられますアップアップ

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