えりちゃんとは、大学生の時にアルバイト先で知り合いました。
当時、横浜の某企業でテレホンアポインターのアルバイトをしていた私は、何時間も営業電話をかけ続ける仕事に疲れ、人のいいご夫婦が経営されている小さな家庭料理屋さんで働くことにしたのです

でも、バイト初日に「この仕事向いてない。やめたい」と思いました。テレアポの時だって初日に「やめたい」と思ったけれど(結局1年続けた)、テレアポの仕事は「向いてない」とは思わなかった。
でも飲食店のホールスタッフの仕事は、「向いてない」とはっきり思いました

どうして「向いてない」と思ったかというと、私には判断力と瞬発力というものが決定的に欠けていて、この仕事(飲食店のホールスタッフ)にはそれが不可欠であると、1日働いてみてわかったからです

仕事の向き不向きで言えば、
「がむしゃらに営業電話をかけて時々怒鳴られながらもどうにかこうにかアポイントを取る」
という方が圧倒的に向いていて、それは実際に両方の仕事を1年以上(飲食店の方は約2年)やってみて、改めて確信しました

ではなぜ、初日に「向いてない。やめたい」と思った飲食店のアルバイトを2年も続けたのか。
それは、えりちゃんがいたからです

えりちゃんとお皿洗いをしながらするおしゃべりも、帰りに一緒にラーメンを食べることも、おやじくさい居酒屋に行ってレモンサワーと砂肝を注文することも、全部全部楽しかった。
楽しかったけど、それは例え私がバイトをやめてもできることで、
どうして「えりちゃんがいるからやめたくない」と思ったかというと
私、えりちゃんの働く姿に、とっても憧れていたんです

どんなに混んでも、私を含めお店のみんながてんやわんやしていても、えりちゃんだけはいつも冷静に、無駄のない動きをしていました

お店がすっごく混んでいる時、私は
と、仕事の優先順位をつけるのに時間がかかっていました

でもえりちゃんは、ひとつひとつ確実に仕事をこなして、常に頭をフル回転させて次の仕事の手順を考えながら動いていて、それなのに見た目はゆったりと落ち着いていて、みんなを安心させてくれました

お店が混んで焦った時、
「大丈夫、えりちゃんがいるから大丈夫」
と頼もしく思うと同時に
「私もいつか、えりちゃんのように働けるようになりたい」
と強く憧れました

私、今でも時々、えりちゃんの働く姿を思い浮かべます。アルバイト先の飲食店ではなくて、卒業後に就職した幼稚園で働くえりちゃんの姿を想像して
「今日もきっと、えりちゃんは素敵に働いている」
と、えりちゃんのことを想います

P.S.もちろん、大学を卒業した後もこうして仲良く、「えりちゃんに会いたい会いたい」といつも思っているのは、
えりちゃんの働く姿が好きだからだけではなくて、えりちゃんの性格や笑顔が大好きだからです
