昨年も5月末から8月の初旬まで苦しんだ花粉症、麗しいイギリスの夏は典型的な ”hay fever” の季節。

イギリス、コッツウォルズのなだらかな丘陵地帯、豊かな緑、聞こえは良いんだけど、花粉症持ちにとっては、正に地獄の日々だ。

日本で経験した花粉症の比では無いと思う。
イネ科、バラ科、キク科、アブラナ科など、殆どの植物の開花期が一斉に重なって、それはそれは分厚い花粉の層が空気中に漂う…、と、勝手に想像してしまう。

この時期は出来るだけジッと室内で過ごす。とは言っても動物の世話、庭や畑の水遣り、草引き、買い物や人付き合いなど、やはり毎日外に出ない訳にはいかない。

あまりの辛さに花粉から逃げたいと思い、イギリスん中で引っ越すんなら何処なんだろうと調べてみたら、北の果て、オークニー諸島。
ダントツで花粉濃度低い…。
はあ〜、冬は荒涼としてそうだわ…。

アザラシと一緒に綺麗な空気の中で寝っ転がる自分を想像してみて、我ながらアホだと思ったが…、そのくらい、マジで引っ越さなければいつか呼吸困難で死んでしまうと思った…。
今年もそう思うと思うけど。

夏の間、殆どの食べ物が合わなくなる。
特にトマトなどの生野菜、サマープディングのベリー類など以ての外、バナナ、りんごなど生の果物はうっかり食べるとエライことになる。
目も耳も口の中も頭皮も痒いのを通り越して痛い。

そんなに辛いなら薬でも飲めばという事だと思うが、薬には頼りたく無い天邪鬼。

この時、穀物はオートミールや米、ジャガイモなどを食べていたが、ふと、イネ科の花粉でこんなに酷い事になってるのに、イネ類を食べてても良いのかなあと疑問に思ったのが、原始人ダイエット、パレオダイエットに出会うきっかけになった。

アレルギーが落ち着いた初秋から実践したダイエットは、本当に大雑把だったと思うが…、以下の通り。

基本はココナッツオイルを摂ること。
穀類や砂糖など、原始時代は不自然だったろうなと思われる炭水化物や加工食品を取らないこと。
調理も凝りすぎず、出来るだけシンプルに素材を味わって食べること。
食べられる食材を出来るだけカラフルに揃えること。

ココナッツオイルはコーヒーに入れたり、料理に使ったり、甘いもの好きとしては、これにココアや胡桃、アーモンド粉を加えて蜂蜜で伸ばし、小さなチョコレートもどきを作って誤魔化した。

レパートリーが少ないので苦労したけど、なんとか穀類は食べずに、どうしてもお腹が空いてクラクラしたらラクトースフリーヨーグルトとバナナを食べて過ごした。

途中、低血糖のせいか、頭を両方から押さえつけられるような頭痛がして、体験したことのない疲労感を感じたのを思い出す。
何度か生蜂蜜を舐めて凌いだ事もある。
血流が少しでも良くなるかと水も大目に飲んだ。

喉から手が出ると言う言葉があるけれど、その頃は本当に、四六時中、身体が炭水化物を欲していて、喉から手がグイっと出てきそうな気がしたものだ。

結果、1ヶ月で4キロ、2ヶ月で8キロほど体重は減った。

そして、驚いた事に、時に歩いたり階段の昇り降りに支障をきたしていた膝の関節痛を、全く感じなくなっていた。
関節の病気は、うちの母方の家系を受け継いでいて、父譲りの骨は丈夫だと思っていた自分もとうとうそうなったかと思っていたが、これはおそらくグルテンが関係していたようだ。
意識しないうちに、グルテンフリーも実践してしていたわけだから。

1ヶ月くらい経つと、特に炭水化物を欲しなくなって、常に腹八分目かそれ以下を維持する事に慣れて来た。

身体は軽くなり、庭仕事など、力も以前よりも入るようになって、ふと自分の背中に触れたとき、皮膚のすぐ下が骨のような、余分な脂肪がすっかり無くなったなと思った。

そして、書くの忘れてたけど、もう一つ大切なこと、10年前に患った乳癌の跡、傷はないけど、丁度患部があったであろう場所がずっと痛かった。

ステージは1だったし、リンパへの転移も無く、大人しいタイプの癌細胞だとは先生が仰っていたけれども、シコリも感じないのに、ずっとズンッと痛かった。

が、その痛みも消えていた。
食べ物、特に甘いものを摂り続けた後など、痛みが増すような感じで、これはひょっとするとまた悪さをしているのかなとずっと気になっていたのだけど、とりあえずその痛みは治まっている。