２０２３年４月１７日。 母、８２回目の誕生日を迎えました。７５歳で、アルツハイマー型認知症と診断され、要介護１で、デイサービスを週３回利用し始めました。それから、５年間、デイサービスの利用の日は増えましたが、独り暮らしを続けてくれました。２０２２年８月、ショートステイ先で、コロナに感染し、そのまま自宅療養、私が泊まり込みで看病。これを機に、母の家に私が住むことにしました。母、８１歳の夏でした。今思えば、７７歳頃が一番大変で、孫に暴言を吐くこともありました、今は、もう、その山は越えました。覚えていたり、忘れていたりする時が一番ややこしかったです。７９歳で、初の迷子。８１歳で、交番に連行事件。夜の徘徊スタート。「あんた誰？」も、とうとう始まってしまいました。現在要介護２。デイサービスとショートステイをフルに活用し、生活しています。
学校では、『親は歳をとるんですよ。歳をとったら、こんなことが起こりますよ』など、一切教えてもらわなかったなと思いながら、母との生活をこちらに綴ることにより、誰かの何かのお役に立てればなと、ここから見える景色を日々発信しています。
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2023年9月12日（火）
今日のブログは、10日の日曜日に書いたものです。土曜日の記事をうっかり消してしまったので、その続きであるこのお話。何のことかわからない部分もでてきていると思いますが、書いていたので、投稿します。ご了承ください。
昨日は弟が来てくれる日で、私は前回の反省から、出来るだけ、いつもと同じように母と過ごして、今日は【デイサービスがあるいつもの日】を装いました。
朝、私は、【やめるのをやめた】というところに気持ちがいっていたので、自分の決めたミッションをこなすという感覚ではなく、気持ちも軽く、家の片づけをこなしておりました。
そもそも、毎日、きれいに整えていたら、この土曜日の朝、ばたばた動かなくていいのに、土曜日の朝ばたばた片づけなければならない日常を過ごしているので、部屋を整えつつ、自分が自宅に宿泊する準備や、日曜日のベビーシッターに行く準備や、本日の習い事の用意やら、いろいろと同時進行で進めておりました。
母はその間、「今日はどこに行くんやった？」「何着ていくんやった？」「え？宿題？」といつものエンドレスを繰り広げながら、私が与えるミッション（洗濯物を干す・掃除機をかける）などをこなしておりました。
そして、いよいよ、弟が来てくれる9時半になりました。
母は自分がもうそろそろ行くので、玄関の扉を開けおり、弟は、すっと入ってきました。
「おはようございます～」
その声が、その言い方が、声の出し方というのでしょうか。
亡き父に似ていました。
亡き父と一緒に暮らしていた時間なんて、記憶にないくらいなのに、こういうのって体験して耳に残っていてそれをいつしか真似るのではなく、遺伝子のなせる業なのだなと思いながら、そのことは私の胸にだけ納めました。
父と似てる
という言葉は、弟にとって多分上がらない言葉だからです。
というわけで、弟が入ってきましたら、母は
「え～～あんた、だれやったかな」から始まりましたが、まあにこにこはしていました。
弟「○○君やで～」
母「○○君か～何しに来たん？」
弟「お母さんの顔見に来たんやで～」と、優しく言いました。
そして、弟がテーブルに近くに荷物を置き、私もその近くに行くと、ふっと何かの香りがしました。
私「あれ？なんか、香水つけてるの？」
弟「ん？香水？あ～～たばこちゃう？」
私「え？これたばこのにおい？」と弟の顔の近くを匂ってみると、あ～～たばこです。
私「ここで香るにおいと、近くと、ちがうんやなぁ。香水みたいな匂いに思ったわ～」
弟「まあ、香料ははいってるやろうけどなぁ」
と、そんな会話をしたんです。
母は、テーブルをはさんで向かい側にいたんですよ。
するとね、母が、
「なに、小さい声でしゃべってんの！私に聞こえへんように、内緒話やな！」と、ちょっと変な顔で言ってきました。
【言いがかりをつける】
そんな言葉がぴったりの顔でした。
〇くざが、「何見とんねん！今、見てたやろ！！」みたいな、そんな感じ。
私「聞こえへんかったん？小さい声でしゃべってたんじゃないねんけど、普通の声やったけど」
母「もう！私にわからんようにしゃべって、もう、私、死んだ方がいいねん！！」
「・・・・・。」
キレるの。早っ。
「じゃあ。もう、行くわ～」と弟に、（またややこしくなっちゃったな）という顔をしていうと、
弟が、「今日はどちらへ？」というので、
今度は、大きな声で（母に対して話すように）
「今日は、これから、パン教室行って～～～」
弟「お～女子～～～」（パン教室に通うと女子なん？）
「それから、お歌のレッスンして～～～」
弟「いや～～セレブ～～～」（歌うってセレブなん？）
「それから、今日は、のんちゃんと一緒にねんねしま～～～す」とおどけて言うと、
母「え～～私も、あんたと行きたいわ。あんたとのんちゃんと3人で寝たい。川の字で、私が真ん中で」と言い始めました。
私「そうかぁ。3人で、川の字で寝たいんやなぁ」
そう言って、私は玄関に向かいました。
【一緒に寝よう】とか、【今日は寝られないよ】とか言わずに、ごまかす感じで、玄関に向かい、弟が荷物を持ってくれて、私も抱えて玄関をでました。今日は、母は玄関まで出てこないんやなと思っていると、奥の方から、
母「私も行きたい」と玄関まで出てきて、
私「行こう行こう！」と、歓迎ムードを出し、母も一緒にマンションを出ました。
母は、私と一緒に出かけると思って、出てきているようですが、ここで、【お母さんは、行かないよ。すぐ戻ってくるよ。弟と今日は一緒に過ごしてね。私が出かけるだけ】などと真実をいうと、また、キレられそうなので、一緒に行くというようにふるまい、
そして、マンション前に泊めてある弟の車に乗り込み、母を助手席に乗せ、そして、100メートルほど先の駐車場に向かう。
そして、私は車を降り、弟が荷物を私の車まで運んでくれて、私は、母にわざわざ挨拶はせず、弟と「では、よろしくお願いします」と握手をし、「束の間のお休み楽しんで」と声をかけてもらい、（あ～～私、自分の休日を楽しむために、今日を過ごすんだな）と自覚し、パン教室へと向かったのでした。
母は、私と弟がしゃべる内容がわからないと、自分が除け者にされたような感覚になるんですね。いつもの日常じゃなく、弟がやってきて、私がどこかへ出かける。自分は置いて行かれたような気持ちになるようです。
それにしても、キレるスピードが速くなってきました。うっかり、スイッチを入れないようにしないといけません。
ほんと、最近、ややこしさ増してきました。
この日作った、アンパンマンパン。
