認知症リハビリ施設ラプレ8回目。2020年11月28日(土)快晴

 

この日は、弟に連れて行ってもらいました。

私は、その間、成年後見の資料を作ることができました。

ありがたやありがたや。

 

弟が、母のマンションに着くぐらいの時間までに、私が母の出かける準備をし、そして、弟にバトンタッチをするという作戦です。

 

弟が母のマンションに到着して、受け渡しをするときに、現地の駐車場の話になりました。

 

すると、弟は

「駐車場には入れへんで」と言ったのです。

 

すぐには理解できませんでしたが、

弟は、母をラプレの前で降ろしたら、車で待っておくというのです。

 

「母さん、俺がそばにいたら、ずっと頼ってくるから、傍にいないほうがいい」と。

 

私は、そんな考え思いもつきませんでした。

 

弟の言うように、母は、先生の質問があったら、すぐにこちらを見て答えを求めようとして、自分で考えようとしません。

 

弟は、それが良くないことだと、もう、わかっているというのか?

 

 

2020年12月5日(土)ラプレ9回目のこの日、

 

先週の弟の発言を先生に話しました。

すると、弟さんのかかわりが母のためには一番いいのだそうで

、少しクールに接するのが認知症の人にはいいということでした。

 

それとこの日は、「本当の親孝行とは」という話をしてくださいました。

本当の親孝行と言うのは、親にいつまでも心配をかけることだそうで、心配かけるぐらいの方が、親は自分がしっかりしなきゃと思うのだそうです。

子どもは、親に心配かけず、自立するのが親孝行ではないのですか?

 

簡単なことでも、親に相談したりした方がいいみたいです。

 

それと、もう一つ、母に後ろ歩きをさせるとよいとか。

一時間の施術の中で母の特徴としてすぐに自分の話をし始めるという傾向があるそうで、そういう人の場合、後ろ歩きを生活に取り入れると、いいみたいです。

 

というわけで、このころから、母の宿題ルーティーンを作成して、壁に貼り、いろいろとやった方がいいことを、私自身が忘れないようにすることにしました。

 

①アロマペンダントにオイルを入れ、母の首にかける。

②行動の節目節目に、水を飲ませる。

③おやつのサツマイモの輪切りをグリルで焼く。

④宿題の脳トレを3ページ行う。

宿題の最中も水を少しずつ飲むように指示する

⑤4枚のカードの言葉を一つずつ書き、机の上に並べて覚えさせ、裏に向けて当てるカードゲームをする。

⑤手をぶらぶら(手首を曲げる格好)させながら、100から7を順番に引いていく。100-7は93 93-7は86・・・・

⑥後ろ歩きをする

 

7番の手首ぶらぶらは、母はよく咳をするというと、肺と手首は関連があるので手首の曲げ伸ばしが効果があるということで、それならば、脳トレをするときに、手首を振るということと組み合わせてやるようにすれば一石二鳥ではないかと考えた結果の動きです。

 

2020年12月19日(土)はラプレ10回目。

 

この日も、弟に連れて行ってもらいました。

そして、土曜日に実家1泊してくれるので、その間、私は実家に顔を出すことなく、家で自分のことができるのですが、その時に、驚きの現象があらわれました。

 

なんと、母が、私にメールをくれるのです。

メールなんて、もう、ずいぶん送ってくれたことがないですし、私からも、もう送ることはなかったのに、弟が家に来ているから、あなたも来ませんか?という内容を、送ってきたのです。

 

驚きです。

 

私一人で、診ているならこんなことはなかったでしょうから、弟が来てくれたことによってよい効果が表れたといえます。

 

そして、2020年12月26日(土)ラプレ11回目

この日行われた、認知症のテストで母は成績アップをたたき出しました。

30点満点中20点以下が、認知症と診断されるのですが、以前の母は18点。この日は22点でした。

 

滅多に点数があがるということはないそうで、現状維持できればいい方らしいのですが、4点アップしていました。

 

「おかあさんよかったなぁ。もう認知症じゃないやん」

 

帰りの車では、また例のごとく、

「今、どこに行ってたんやった?」とエンドレス質問が始まったんですが。

 

認知症のテストって あてにならないみたいです。