2021年1月19日㈫

 

家庭裁判所に面接に行きました。

 

粉雪舞う日でした。

 

母はどこに行くのと?何度も私に尋ねることが予想されたので、例のごとく紙に日付と後見人の面接に行きますと書いて、助手席の後ろにぶら下げました。

 

紙を持たせておくと、鞄にしまい込み、また、聞き、また、紙を探すという作業が増えるので、片づけないようにぶら下げるのがベストです。

 

「今日、どこに行くんやった?」と聞いてくるので、

「紙をみて」と返します。

 

「紙をみて」と「家庭裁判所」と答えるのと、そう変わらないけれど、なんで?なにしにいくん?と始まるので、ある程度のことを紙に書いておくと、読んでもらえて便利です。

 

 

家庭裁判所には思い出があるのです。

 

私の名前の漢字を小学生の時に、変更したのです。

 

母が、そんなこだわりを持っていたというのが、今となっては不思議ですが、名前に使いたい漢字が、私が生まれた時には使えなくて、小学生の時に、名前に使ってもいい漢字になったので、それまでの漢字から変更したというわけなのですが。

 

その場所に、今度は成年後見制度の、後見人認定のための面接に、認知症の母を連れて訪れることになるとは。

 

「ここ、前も来たなぁ」と母。

 

母は、初めて来たところでも、最近、そんな言葉を口にします。

 

そんなときは

「私は初めてやけど、お母さんは、前に来たんちゃうか?」と、答えておきます。

 

今回も、そういったので、私は、そうそう確か、私が小学生の時に来てますから、「前にも来たなぁ」は、間違いではありませんので、

 

「うん。前にも来てるよ」と答えておきました。

 

 

 

と、余談はさておき、

 

面接官(参与員)は、優しそうなおじいちゃまでした。

 

それだけで、ほっとしました。

 

 

認知症の母に、わかりやすく、ゆっくりと説明をしてくださいます。

 

驚いたのは、母は、「料理も、洗濯も、掃除も、自分でできていますか?」の質問に、

 

「はい、できています」と、答えたこと。

 

自分で、やっているつもりなのですね。

 

私が、毎日食事の準備をしていることや、洗濯を持ち帰っていることや、驚くほど大量のゴミたちを、去年から捨て続けていることなど、何も知らず、何も覚えておらず、自分でやっていると。

 

参与員のおじいちゃまは、私にも質問をします。

 

質問に答えながら、

(この人、何歳なのかな?母と、あんまり変わらない感じなんだよなぁ。母は、今のことも忘れてしまうのに、この人は、私たちを面接する側にいるんやなぁ)とそんなことばかり、考えていました。

 

1時間ほど、面接は続き、次に、母の認知の状態を調べる調査官という方が、おじいちゃまと交代でやってきました。

 

「ここは、どこですか?」の質問には、もちろん答えられないし、その時に教えてくださっても、もう一度、質問されたら、答えられない状態でした。

 

なのに、

 

「娘さんが、あなたに代わって、お金の管理などをしてもらうことには、賛成してますか?」という質問には、

 

「はい。この子が、一番傍にいるので、まかせます」とはっきりと答えていました。

 

15分ほどの検査が終わって、今度は、事務官が交代で来られ、これからの手続きのことを教えてくれました。

 

このあと、本人の判断能力について、鑑定が必要だと判断された場合には、再鑑定の必要ありということで、お知らせが2週間以内にあるそうです。親族に対して、後見人候補者についても意見を聞く必要があると判断された場合には意見をうかがうなどがあり、この二つが必要なしと判断されれば、面接から1か月以内に、後見開始の審判結果が郵送で送られてくるそうです。

 

そして、この後、結果が郵送されて、後見人として認められたら、一カ月以内に、財産目録と、収支予定表を裁判所に提出します。

 

これが一番最初のお仕事【初回報告】になるわけです。

 

また初回報告の前に、後見人に選任されたときに事務説明会を受講しなければならないというものがありました。これは、初耳でした。

 

 

というわけで、面接を終え、あとはお知らせが届くのを待つだけです。

 

 

ここで、注意を一つ。

 

私は、母の携帯料金とガスと電気代を私の通帳から引き落とすようにしているのですが、それはやめた方が良いそうで、母の経費は母の通帳から引き落とされるようにし、それを通帳に記載されている方が、私を守ることになるとのことでした。

 

なので、初回の報告までに、その手続きをする必要が出てきました。

 

まだまだ、やらなければならないことは、終わりませんね。

 

 

あっちなみに、保険証券の再発行などが、この面接までに自宅に届き、コピーをして、持参することができました。

ギリギリセーフという感じです。

 

書類作成の時に使ったハンコや保険証券などの実物をもってきてくださいと書いてありましたが、それは、どちらも必要なかったです。

印鑑を押すところはありませんでした。

 

もしかしたら、提出した書類に不備があった場合に押すことになったのかもしれません。

書類一式は、何も言われなかったので、クリアしていたと思われます。

よかったよかった。

 

 

というわけでした。

 

では次回は、結果報告!!ですかね。

 

いつ届くかな?