『あなた 神様ですか?』編
土曜日の朝。
毎朝、お先祖様供養のお経をあげている私。
マッチを擦って、ろうそくに灯りをともしているのだが、この日の朝、マッチが残り一本となった。
(マッチ買わなあかんな・・・)と思う。
その30分後、娘を最寄り駅まで送った後、母のマンションの横の喫茶店にドタキャンを謝罪しに行くことにした。
ドタキャンではないね。
ブッチというのか?何の連絡もせずに訪れなかったことを。
喫茶店の扉を開けた。
♪カランコロン
店内には、いつも来ているのであろう常連さんが、カウンターに座っていた。
カウンターの中のマスターに、
「すみません。私、水曜日に二人で来ますといって、来なかった者です」
へんな自己紹介をした。
後から思ったのだが、この時も、コーヒー一杯も頼まず、謝っただけで、失礼なことをした。
マスターは、「はいはい。いいですよ。そんなこと。お気になさらずに~」と、快く、許してくれた。
あ~~よかった。
実は・・・と、コロナ感染の疑いが、あったこと、電話番号を調べたけれど、出てこず、番号案内にも問い合わせたけれど、載せておられなくて、電話できず、来て、断ることもできず・・・・という話をした。
「そうなんですよ。載せてなくて・・・・」といって、マスターが、
「これ、ここに書いてありますから、これどうぞ」といって、
小さな箱を手渡してくれた。
マ マ マッチ箱!!!
ひえ~~~
今朝、マッチ買わなあかんなぁとおもったとこやで。
30分ほど前よ。
一時間も経ってない。
願いが叶うスピード早すぎやん。
マッチを作ってるところなんて、まだ、あるんや。
許してもらえたことも、嬉しかったのだが、それを上回る、出来事が起こって、ひや~~~と私の心の中は、大騒ぎ。
「何も、予約などいらないですしね。また、どうぞ~」と言ってくださった。
今度こそ、コーヒー一杯でも、飲みにいかないとと決心しながら、帰宅したのでした。
つづく。
そう、つづくのです。
『あなた、神様ですか?』ではなく次回は、
『本当に神様でした』編です。