11月6日未明。それは起こった。
娘が久しぶりに私の隣で寝た。
17歳。高校3年生の娘だが。最近まで、私と一緒に寝ていた。
いや、最近少し、離れて寝るようになった。
寝る前に、
「今日は、12時まで起きとく!」と言っていた。
理由は、私の誕生日。日が変わってすぐにおめでとうを言いたいというのだ。
なんと、かわいい、17歳。
50歳最後の日、マッサージしてもらおうかなぁと寝ころんだが、娘なかなか現れず。私も、もう、眠りたい。
娘が私の隣に久しぶりに来たら、なんとも、気持ちよい。心地よい。マッサージなんてしてくれなくていいと、娘を抱きしめながら眠った。幸せな、50歳最後の日。
娘も、12時まで起きとくと言っていたのに、その状態で、私と共に眠ったらしかった。
・・・・
・・・
「あっ!まま もう1時半や。誕生日おめでとう。」
「♪*‘+IJYV+YS~ KNS+`*><?P`~ >+‘O<P+>LP*?`+~」
↑文字化けではない。
私には、こう聞こえた。
韓国語だということはわかった。娘が韓国語で歌っている。
メロディは、ハッピーバースデイだ。
かわいらしい声で、歌ってくれた。
・・・・
・・・・・
朝になった。
昼すぎた。
この日の夜は、友人と約束があり、家で、誕生日会のようなものはなかった。
友人と呑んでいると、突然思い出した。
あれ?昨夜、娘が歌を歌ってくれた?あれは、夢?
朝、目が覚めた時も、昼も思い出さなかった。
夢よね。娘が突然韓国語でハッピーバースデーを歌うことなんてあるわけないか?
それにしても、リアルな夢。
かわいらしい声だったなぁ。と、思い出す。
ん?夢・・・じゃない?
何度も、夢か、夢じゃないかを思い直す。
友人が席を外したとき、娘にLINEを入れた。
「のんちゃん。昨日、歌、うたってくれた?」
こんなに、夢か夢じゃないかわからなかったことって今までなかったよな。
もう、夜も更けていたので、娘からの返信なし。
真相は次の日に持ち越しとなった。
7日の朝。
「夜、急に起きて、歌うたってくれた?韓国語で」
娘の顔を見て尋ねてみると、娘は「うん!」と答えた。
ひえ~~~~
夢じゃなかったんやΣ(・□・;)
娘は、女性アイドルグループTWICEが好きなので、動画をよく見ている。その影響で、韓国語を覚えたらしい。
韓国語で歌おうと思ったん?覚えて歌おうと思って練習してくれてたん?と聞くと、特に何も考えてなかったが、口から出てきたのだとか。
考えてなくて、韓国語がでてくるか?
それほど、あちらの動画をよく見ているのだろう。
韓国語って、あまり、私には馴染みがないのだが、娘が歌ってくれた言葉は、なんともかわいらしい言葉だった。
夢ではなかったので、歌って!と言えば、また歌ってもらえた。
夢じゃなくてよかった。
51歳になって初めて聞いた歌が、韓国語のハッピーバースデーとは、思いもしませんでした。
思いがけないことが起こる51歳か?
人生、思いがけないことの繰り返しか。
それにしても、かわいらしい声だったなぁ。
枕元で聞いた娘の声。