私が、気絶していた7月。
7月27日(月)に、迷子事件が起こりました。
私が、それを知ったのは、翌日だったのですが、
28日にケアマネージャーさんから報告という形で連絡が入りました。
月曜日の昼。ヘルパーさんに来てもらって、1時間、料理を共に作るという介護サービスを受けていました。
デイサービスは、火、木、金曜日。
ヘルパーさんが月曜日の昼。
水曜日の夜に、私が行く。
土日は、どこかに連れ出す。というような、一週間の動きにしていましたが、今年に入ったあたりから、水曜日の夜も、なかなか出向けず、土日もたまにという感じになっておりました。
4月以降は、仕事辞めたので、昼間、実家を訪問して、実家の汚さに愕然としたという流れなのですが。
それはさておき、その毎週月曜に、ヘルパーさんが来てくれるということが、まったく、母の頭に入りません。
いつも、散歩や買い物に出かけて、自宅におらず、ヘルパーさんが実家の玄関の前で、母の携帯に電話をするということが、幾度となく繰り返されていました。
ちなみに、私が訪れる水曜日も、いつも頭に入っていません。
この日も、母が留守なので、電話をかけてくださったそうで、
「今帰ってるところです」
と返事があったので、待ってくださっていたらしいのですが、なかなか帰ってこず、また電話をかけてみると、
「今、向かってます」
とのこと。
しかし、帰ってこないので、ヘルパーさんがケアマネージャーさんに電話をしてくださったそうです。
そして、ケアマネージャーさんが、母に電話をして、
「今どこにいるの?」と聞くと、
「わからない」という返事。
「何が見える?」と聞くと
「バス停が見える」と答えたそうです。
「なんてかいてあるか読んで」というと、
「〇〇〇」←(ちゃんと読んで答えています)
母の家から、車で(歩いたことないので、歩いた時の時間はわかりません)15分はかかる場所でした。
電車の駅でいうと、1.5駅くらいの距離です。
ケアマネージャーさんは、バス停に椅子があると思うから、座って待っているようにと母に指示し、車で迎えに行ってくださいました。
母は、言われた通り、待っていたようで、買い物したものの中に、飲み物も入っていて、それを飲みながら過ごしていたようで、特に疲れた様子はなかったということでした。
自宅まで連れ帰ってくださり、買い物したものを見てみると、いつも行かないはずのスーパーのレシートがあったので、何を思ったか、いつもと違うところで買い物した結果、帰り道が分からなくなって、どんどん歩いて行ったようなのです。
しかし、あるいて、そんな遠いところまで行っているのに、困り感がないんですね。
電話がかかってきたから、出たけど、自分から、道が分からなくて困ったと、連絡をしたわけではない。
本人は、幸せなのだなと思いました。
この事実を知ってから、実家に行きましたが、母は、迷子になったことなんて、覚えているはずもなく、私に、何の報告もありませんでした。
母は、ひとつのメモを見せてくれました。
「わたしなぁ 散歩に行く時間を、ここに書いてるねん。何時出発って書いてるんやけど、帰ってきた時間は、いつも書くの忘れるねん」
そういって見せてくれた、母のメモを見て、目を見開いてしまいました。
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7月27日(月)14:30~
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ん?7月27日(月)?迷子になった日?迷子になった時間は12時頃。帰宅したのは13時頃・・・・・
えええええええええええ!!!!!!!!!
また、出たんです。その日、散歩に。
認知症の老人は、自分が疲れたことも忘れるのか・・・。
母の筋力と、私のそれとを比べたら、完敗でしょうね。
この日の事件があり、できるだけデイサービスを受けることになりました。
お休みの人がおられたら、入れてもらうということになりました。
その方が、暑い日中だけでも、体を守ることができます。
たとえデイサービスから帰ってから、散歩に出かけたとしても、夕方なら、まだ、マシですよね。
のちに、母と話していると、「まだ、迷子にならへんだけ、マシやなぁ」と母がいうことがあるので、そのたびに、
「もう迷子になったよ」と、迷子事件を話して聞かせています。
おとぎ話のように。
こちらが話をしているときは「今日は何日?今日は何曜日?」と
エンドレス質問を避けることができます。エンドレス質問に嫌気がさしたら、こっちが話をするという方法が有効です。
私が、何度繰り返しても、本人には毎回初めての話なので、毎回新鮮な気持ちで聞いています。
とうとう、ね。こんなことに、なりました。