ひとりで母のマンションの部屋を片付けるのがなかなか気が進まなかった。
管理人さんが、マンションの駐車場に車をいれてくれると言ってくれたのに、なかなか気が乗らない。
昨日、ハローワークに行く日だったので、よし、片付けもするぞ!と思っていたけれど、雨も降ってきて、やっぱりやめとこうかな・・・という気持ちが盛り上がる。
まずは必ず行かなければならない、ハローワークへ。
すると、駐車場がいっぱいで、入れない事態。
「待たれますか?」と駐車場の警備員さん。
時間がもったいないので、
「買い物してから来ます」と声をかけ、仕方がない、マンションへと向かった。
管理人さん、駐車場の鎖の門(電動)を開けてくれるかな?とドキドキしながら向かった。
まずはいつもの路駐の定位置に車を停め、管理人室へと向かうと、管理人さんが、どなたかと立ち話されていて、私の姿が見えると、
「あ、入られますか?あけます」と。
管理人さん、私の顔覚えてた!!すごい。
そして、駐車場の奥に入ってもらったらいいですと、声をかけてくれた。
この駐車場は縦長で、左右に車を停める形だ。突き当りに小さな滑り台とベンチが垣根を挟んで設置してあり、そこを通って階段を上がると3階が母の部屋だ。
駐車場の奥って、私の母の部屋が奥にあることまで把握してるのかな?と思いながら言われた通り、奥にいれた。左右に車が止まっているけれど、この車は出ないことがわかっているのかな?と思いながら、母の部屋を開けた。
前回、娘と片づけたのはいつだったか?約3週間ぶりに来たら、なんと、また、たくさんのゴミがあった。
母は、生ごみ以外はゴミと認識していないようだ。
作業開始して、しばらくしたら、インターフォンが鳴った。
管理人さんが車を少し移動してほしいと言ってこられた。
すごいな。管理人さん。私がここの住人の娘とちゃんと認識していたのだ。
とりあえず、空いている駐車スペースに止めてくださいということで、指示してもらった番号のスペースに入れた。奥の駐車場は、一時的にマンションに入ってくる車を停めるようになっているようで、私が謝ると、車を出したかった人も丁寧に謝ってこられたので、ここの住人ではなさそうであった。
そして、また作業に戻った。
すっきりさせたキッチン横の棚に、またゴミが詰め込まれている。
そういう習性をもつ動物のようだなと思う。
一時間も作業をしていないけれど45リットルのゴミ袋2袋分のゴミが出た。食器類もリサイクルに出せるので、車に運んだ。階段を降りてすぐのところまで車を持ってきているので運搬が楽で助かった。2往復で済んだが、階段がつらいお年頃。3往復は無理だと確信した。
車を出すべく、出口へ向かう。
鎖の門を開けてもらわなくてはいけないと思っていると、勝手に鎖が下がって通行できた。すごいぞ。管理人さん。私が出るのをどこから見ていたのか。防犯カメラに写っているのを事務所内からみているのか?
というわけで、スムーズにマンションを出ることができた。
その後、そのままリサイクルに陶器類をだして、ハローワークに向かった。
駐車場は空いていた。
めでたしめでたし。