まややの毒はいてQ

まややの毒はいてQ

大好きな事に対しては、愛しすぎて辛口。

辛口だからこそ、好き!

そんなしょうもない気持ちを、気が向いたときに独白するブログかな?

頑張ってる元Mis Snow Manを応援してます!!特に岩本照くんのダンスに夢中!それから握手会ですっかり夢中になった聡ちゃんの今年の動向も気になるところ…ひーも好き!そうちゃんも好き!相変わらず欲張りですw。
Amebaでブログを始めよう!
あなたに初めて出会ったのは幼稚園。
私はゆり組。あなたは1年保育の月組。
子供心にすみれとかゆりより月組という響きが大人な感じがしたものですが、そんな憧れの組にあなたはいましたね。
幼稚園生なのに、あなたはふたつに結んだ髪の毛をクルクルの巻き髪にして登園していましたね。
私は、キャンディキャンディに出てくる、意地悪イライザにそっくりな子だなと心の中で思っていました。今、それをあなたに伝えたらなんて言うかしら?
「みっちのほうが意地悪だったでしょ!」と笑いながら私の肩を叩いてくるのかしら?
そんなことももう確認することも出来なくなってしまいましたね。

小学生になった私はとても心が弱く、それでいてプライドだけは高い子だったために、いじめられっ子でもあったけど、あなたを仲間はずれにした時もありましたね。
そんな当時をあなたは「みっちにいじめられたな~」と笑って話してくれた姿が今でも忘れらません。そんな心の狭い私の腕をくむと、顔を除きこむようにして「みっちって頼りがいがあるから大好き!」と小学生のあなたはいつも私にくっついてきたことを思い出します。

小学4年でブラスバンドへ入部。
あなたは花形楽器のフルートを選び、私は地味な?コントラバスを選び、共に日本一の称号をもらうべく日々練習にあけくれましたね。
大谷先生の指導は、今思えば、小学生に対しても大人と同じ対応の指導の仕方だったんじゃないかなと思います。私たちの音楽への核を作ってくれた先生でもあったよね。残念ながら日本一は取れなかったけど、いろいろな曲を演奏したね。
中学は違ったけど、あなたは変わらずフルートを、私はトロンボーンを…。やっぱり練習にあけくれた日々だったね。たまにあなたの家に泊まりに行った時は、手作りハンバーグを作ってくれたりしたね。母一人子一人での生活だったあなたは、甘やかされて世間知らずのお嬢様のはずだったのに、いつの間にか家事をこなし、香水を身につける大人になっていて驚いたものです。それでも「みっちって大人だよね~」と言いながら慕ってくれましたね。今思えばあなたのほうがずっとずっと大人になっていたんだと思います。

高校は変わらずあなたはフルートで、吹奏楽部に入部したにも関わらず、個人レッスンのため部活を休みがちだと風のたよりに聞きました。私はといえば高校に吹奏楽部がない事からバンド活動にはまってました。あれは大学に入った年の夏休みだったでしょうか?久しぶりに会ったあなたは、私をまっすぐに見て「私、大学やめてパリに留学する!」と言いましたね。私は「卒業してからでもいいのでは?」と言った事に対して「今!今やらなくちゃダメなの!」とあなたは答えました。
いつも私に隠れるように、あれも出来ない、これも出来ないと言っていたあなたがパリへ単身フルート留学をしたいと言う。真剣にできるのか私のほうが悩んでしまったのをあなたは知らないでしょうね。

月日は流れ、私は大学卒業記念の旅にヨーロッパを選びました。湾岸戦争があった年で、パリの街は厳戒態勢だったのが印象的な旅でした。留学していたあなたと地下鉄の駅で待ち合わせをし、行きつけのおいしい焼鳥屋があると案内してくれたあなたは、泣き虫で気の弱い女の子はどこにもなく、素敵なフルート奏者の女性としていました。私よりずっと早いスピードで成熟した大人の女性となったあなたは、まさかこの世界からもこんなに早く羽ばたいてしまうとは。

初めてのリサイタルは私のほうが震えたものです。それからは私の子供を連れたりしながら、何度かリサイタルに行けたのは良い思い出です。初めてのサイン入りCDは今も大切にしてあります。あなたが病を患ったと聞いて心配でしたが、なんとか乗り越えた4年前、いつものメンバーで会ったのが最後になってしまいましたね。あの時、またみんなで集まろうね!と言って別れたのに、私は約束を果たせませんでした。年老いたお母様を残していくのは、どんなにか心残りだったかと思うと今でも涙が頬を伝いますが、あなたを女手ひとつで育てあげたお母様はとてもとても芯が強く、気丈な方なので安心していいと思います。

私とあなたはものすごーーーーーく仲が良い友人というわけでもなかったのかなとも思います。それでも5歳で会ってから、ずーーーーーっと友人でいられたのは、何かの縁で繋がっていたのかな?と思います。

棺のなかのあなたは小さく、それでも美しく輝いていました。
何度でも思ってしまう。どうして?なんであなたなの?こんなに早く!と。
フルートを愛してやまなかったちーや。まだまだ演奏もたくさんしたかったとは思います。でも、今は病の辛さから解放されて、そちらで好きなだけ演奏しているんじゃないのかな?寂しくなった時は残してくれたCDをそっと聞こうと思います。私のなかでちーやは生き続けていくよ。

みっちより愛を込めて!
相変わらずこちらでは超お久しぶりのまややです皆様こんばんは。
先日、ツイッターで目を疑うような噂を見て、実際にJr.名鑑から名前が消えたのを自分で確認したものの、現実として受け止められずショックでネットから離れて過ごすこと数日。
別件で嬉しいお知らせが来たのも手伝って、そろそろ事実を受け止めなくてはいけないなぁと思い、いまの自分の気持ちを残しておきたくて久しぶりにブログに向かって書いてます。

CDデビューを果たせずにジャニーズ事務所を去っていたJrはこれまでも沢山いますし、そんな彼らを新しい人生始めるんだね!頑張ってと見送りもしてきました。
でも、まさかMADの池田優くんがこのタイミングで事務所を去るなんて想像もしていなかったというか、彼がやめてしまうかもという事を一切考えた事がなかった私。
ショックでした。
朝、いつものようにツイッターを見てるとザワザワしていて、池ちゃんの名前がなくなっているから、翌日には名鑑から名前がなくなっているとなり。
ショップの写真はまだあるものの、どんどん完売する事実がまるで彼がやめた事の証明のようになり、全く受け止められませんでした。

ご存知のように私はSnow Manの岩本くんが担当です。
岩本くんがSnow Manがデビューできるようこの5年、いわゆる強火のヲタクをしてきました。そんな中で毎年出演する滝沢舞台にいるMADやMADEのメンバーもいつしか覚え、2年前の滝沢歌舞伎でとうとう私は気づいてしまったのです。

花道からアクロバットで登場する湖方役の池田くんは、誰よりも美しい弧を空中で描く人でした。それでまでは得に気にしていなかったのに、この登場で私は一気に目を奪われてしまったのでした。彼の役は主人公である滝沢くん演じる義経の首をとるための刺客の役でしたが、まったく悪役に見えないのがまた目を引いて…。セリフは多くないのに、池田くんの演じる湖方からは身体全身から言葉にならない言葉が発せられているようでした。彼の死に際の演技から、湖方の人生が垣間見えるようなそんな素晴らしい演技だったのです(これについては、勝手に番外編として書いたので、これもブログで残しとく事にしました。気になる人はこちら
役者としての池田優が歩み始めたと思いました。もちろん、ジャニーズですから歌もダンスもアクロバットもスキルは高い位置にいた人だとは思います。残念ながら私はその全てを見ているわけではないので、池田くんがこれまでのジャニーズ人生をどう過ごしてきたかは知りません。

そんな私でも彼が演技した時に目がとまり感動し涙を流したのは事実です。
今年はアニバーサリー公演だったため、残念ながら池田くんは役名をもらえず、名もなき坂東武者として散っていきました。
そんな役名もない立ち位置にも関わらず、池田くんの死に際に目を留めた人が、ジャニーズファンでなくても観劇された方の中にいたのも事実です。(どなたのブログかは失念しましたが、名前もわかないけどラスト上手にさがりながら死に行く姿が儚げで目にとまったと感想がありました。立ち位置から池田くんの事だと私は思ったものです)

担当は池田優くんです!という人は実際は少なかったかもしれません。
でも、担当じゃないけど、アクロバットは大好き!とか優しい顔に癒される!とか歌声が好き!とか演技で引き込まれる!とかその瞬間、瞬間で池田優その人が発するものに感じていた人は大勢いたんじゃないのかなぁと私は思っています。

CDデビューをしないと何の保証もない事務所の方針の中で、年齢があがるにつれての自分の立ち位置を冷静にみるといろいろ考えることもあるのだろうと推測しますが、もし、本人に伝えることができるなら…池田くんのパフォーマンスに沢山の人が心を動かされていたんだよ!って。だから、だから、できることなら表現することを辞めて欲しくないなって伝えたい!!

担当でもない、単なるいちジャニヲタの戯れではありますが、まだどこかで絶対に表現者である池田優くんに会えると信じているのでさよならは言いません。
背景の見える演技を見るのを楽しみにしています。美しいアクロバット期待しています。歌にダンスに笑顔はじける池田優その人にまた会える日を私は楽しみに待ちたいと思います。

こんなふうに担当でもないのにショックで傷ついてる人間がいるのです。担当さんなら尚更でしょう。そろそろ事務所も長く貢献しているJrに対しては誠意ある対応をしてもいいのではないでしょうか?そんなことも考えさせられた池ちゃんショックでした。

久しぶりに書いたらお粗末な文章ですみません。小学生の日記みたいになってしまいました(._.;)

池ちゃん!シンガポールでの美しいアクロバット私は忘れないよ。最後のwith loveどんな表情でいたのかな?照くんに夢中すぎてまったく見なかったことだけが悔やまれるけど、きっと最高の笑顔だったんだろうな。また、すぐ会えるよね?待ってるよ
2年前の滝沢歌舞伎の舞台での池田くんの死にっぷりから勝手にスピンオフってことで、夜中のテンションでツイートしたものです。
池田くんの湖方が大好きで仕方なかったんだよってことで、ここにまとめておきます。ちょっと加筆修正しといたw

世は平安末期…貴族社会から武士の時代へと移り変わろうとしている頃、陸奥国でひっそりとしかしたくましく暮らす青年あり。
名は湖方と言う。
名剣と歌われた父は道場を開き、近隣の若者達の良き師範として慕われていた。
母はそんな父を影で支え、妹の※2亮子は常に笑顔を絶やさない…湖方にとって自慢の家族だ。
そんな幸せな一家に恐ろしい不幸が遅いかかろうとは…一体誰が予想できたであろうか…。

ある日の晩のことである。
この土地一帯を納める※1田木まさしなる坊主が、領地様の金貨をかすめ取ろうと敷地内に押し入った。
この日、湖方と父は領地様に使える剣士たちの稽古をつけるため、領地様の敷地内で遅くまで稽古していたのであった。
その帰り、運悪く田木まさしの悪行を目撃してしまったのだ…。
田木まさしなる坊主は絶大の人気と信頼を得ていたため、湖方と父が田木まさしの悪行を訴えるものの、その訴えに耳を傾けるものがまったくいなかった。
さらに悪いことに田木の画策により、小判が湖方の家の庭で見つかったため全ての罪をかぶされることに。
湖方の父は斬首のうえさらし首とされ…家族は村八分に。

ショックのあまり母は病に倒れ、日々、食うものにも困りはてる事に。
意を決した妹が「兄さま…私、奉公に出ることにするわ…」
当時は奉公に出ると言っても、女に出来ることなど身を売ることぐらいしかないのだ。
湖方は「心配するな!金ならなんとかする!兄さまを信じて待っていてくれ!」
まっすぐと妹を見つめる湖方の目の奥にはある決意が見て取れた。
「兄さま…何か無理をなさるのでは?亮子心配でなりませぬ!」そんな心配をする妹を優しく抱きしめ、湖方は自分たちを陥れた田木まさし坊主の元へと向かったのだった。

田木「おお…待っておったぞ!して、条件はのむのか?」黙って頷く湖方。
お金と引替に板東武士にまぎれこみ、源氏のかく乱をせよという命令を引き受けたのだ。
田木「では、早速、景時殿を訪れ指令が下るのを待て!ひゃっひゃっひゃっ」
湖方が頷くとの目の前には金貨の束が差し出された。
だまって懐に入れ家に戻ると、心配した亮子が家の前で待っていた。
母「何事なの?大きな声を出して…ゲホゲホ」
妹「母様!!兄さまが…お金のために人を切りに行く仕事を…!!」
母「湖方!!おまえ…どうして?剣は人を助けるもの…決して人を殺めてはならぬ!という父上の教えをお忘れか!!」
湖方「もう、俺の事は忘れてくれ!幸せに暮らして欲しい!」
そう言うと湖方は二人の顔も見ずに故郷を後にした。

関東入りすると、すぐさま景時からの指令がおりた。
義経の屋敷へ押し入り首をとってくれば、褒美は一生を充分に暮らせる額をとらせるとのことだった。
覚悟を決めたものの…いざ人を切ることになると…ためらいが出た。
指令は失敗に終わり褒美も逃すはめになる湖方。
このままでは故郷のおっかさんも亮子も飢え死にだ…次こそは!!と覚悟を新たにする湖方。
次に下された指令は祐親暗殺。
今度は失敗は許されない。
…そして…湖方は人を殺める。
父の教えに背き、金のために、故郷のおっかさんのために、かわいい妹のために…人を殺めた剣は血で赤く染まり重かった。

褒美をもって一度故郷に戻ると、母の病状がひどく送り続けていた金は全てクスリに消えており、母と妹は苦しい生活を強いられていた。
義経の首を再度取ることに決めた湖方は平泉の決戦の場へ。
しかし…そこは湖方の想像を絶する地獄絵図だった。
次々と人が倒れ屍がつまれる。
その様を目にすると父の声が…
(エコーかけぎみで天からの声)「湖方…お前はなんのために太刀をふるのじゃ?」
刀を見つめ屍をみつめ右往左往する湖方。
それでも「義経をたおせーー」という号令に逆らう事が出来ずに戦火の渦へ飛び込む湖方。
そして、最後は唐突にやってきた…湖方の胸を貫く一振りの剣。
ガクッと足がおれ、仰ぎ見る空はどこまでも広く青く澄んでおり、たくましい父、自慢の妹、そして…愛してやまない母が見えた気がした湖方…
あぁ…俺は大切なものを悲しませてしまっているのか…「おっかさん…ごめん…」そうつぶやきながら絶命する湖方。
一人の若者が命を散らせた後ろにはこんなお話がありましたとさ。fin


※1滝沢くんが歌舞伎で演じた田木まさしキャラクターから
※2出演してないけど山本亮太くんを勝手に妹に配役
久しぶりのブログで、書き方すら忘れているまややです皆様こんにちは。
相変わらず、ひかる君に溺れる日々を送っていますが、今年の滝沢歌舞伎ではもう一人のいわもとひかる!として注目している人がいます。
それはG-Rocketsの小林由佳さま!
スタイル抜群で切れ長の目、手の表情も私が大好物な感じで、見るたびに岩本君を女性にしたような方だなぁと見入っております。
今回はG-Rocketsからもう一人半澤友美さんもご出演していて、この二人が本当に素敵なんです。

特に、2幕の演目である「卒業」
下手に二人がスタンバイすると、北山くんが登場して歌いだします。
もしも一つだけ たった一つだけ
かなえられるなら何を祈るかな?


小林さんの白布カーテンの後ろには薮くんスタンバイ。
北山君から引き継いで歌います。
いまどこにいるの?いま誰といるの?
青い空見上げてそっと問いかける。


Gロケのお二人はお互い向き合ってにっこりすると小林さんから、スルスルと白布をあがっていきます。まるで魔法がかかったかのように、重力を全く感じさせずに布をあがっていく小林さんのきれいな事と言ったら!!

上手から滝沢くん登場(だと思う。もう、小林さんにロックオン過ぎて見れてない←)
With youすぐそばにいた頃のきみはいない
With you離れても変わらないと誓ったのに


この辺から私の脳内にははかなくも悲しい桜の姉妹のお話が流れてきます。


長い長い冬が終わりを告げて、もうすぐ春の到来です。
今年初めて咲く桜の精の姉妹。(姉:半澤さん 妹:小林さん)
姉「もうすぐ春よ!しっかり咲かせましょうね!」
妹「もちろん!先に私が行くわね!」
はしゃぐ妹を優しい瞳で見つめながら、妹の出発を見送ります。

たとえぼくたちが想い出になる
そばのぬくもりにはかなわないから


春といってもまだ肌寒さも残る日々。
初めての桜を咲かせる仕事は姉妹には容易な事ではありません。
固く閉ざされた蕾たちを優しく優しく解きほぐします。
そんな春の日差しの中に桜を見上げる一人の少年を桜の姉妹は見つけます。

切ないため息が不意にこぼれた
舞い上がれ遥か遠く君に届くように


青年は病にかかり、残りわずかな命と知ると、大好きな彼女に別れを告げていました。
ずっと一緒にいようねと、君を幸せにするよと、そう思っていたけれど…先に死にゆく自分にはとうてい叶わぬことと別れを告げたのです。
告げてもなお、彼女を想う気持ちだけが青年を病とともに苦しめていました。

妹「姉様、あの方の苦しい気持ちが桜の木を伝って私たちに流れ込んできますわ。どうにかして、あの方の苦しみを解放してさしあげられないかしら?」
姉「それは私にも伝わってきています。でもね、人間と私たちの間には踏み込んではいけない掟があるの。どんなに辛くても私たちには私たちに与えられた仕事をするのみよ」

Foe me迷っていた僕の背を押してくれた
Foe me微笑みに隠していた悲しがる瞳


日に日に暖かさが増し、櫻の精の姉妹にも力が宿ってきます。
妹「みて!姉様!桜が咲くわ!私たちの力で今年の桜が!」
姉「私たちの初仕事!二人で力を合わせればなんでもできるわ!」
妹「姉様。だったら…あの方の想いをせめて、想い人に届けることはできないでしょうか?」
姉「あなた…あの青年を好きになってしまったのですね。」
妹「…」
日々、桜の木を見上げる青年を見ているうちに、櫻の精の妹はいつしか恋に落ちていました。

たとえぼくたちがさよならになる
そばにいてほしいと そうつぶやいていた
やるせない想いが声にならない
せめてこの祈りだけは君に届くように


妹の淡い初恋の気持ちをくみとった姉は意を決してこう言います
姉「あなたがそんなに想い続けるのなら、一つだけ方法はあります。でも…二度と彼に会うことはかないませんよ?それでもいいの?」
妹「姉様!!それでもいいの!彼が幸せになれるなら!」

終われない想いを空に残して
たとえ一人でも歩いていくから


姉はそっと、櫻の精に伝わる秘伝を妹に伝えます。
妹「!!!姉様!それでは姉様も私と一緒に散ってしまうではありませんか!」
姉「いいのよ。あなたが幸せなら私も幸せなのだから」
二人は力を合わせて、この春一番の桜吹雪を青年に向けて散らせます。

櫻の花が舞う あの日のように

櫻の精の姉妹は自分たちの持てるパワーを全て使って、青年の想いをのせた桜の花びらを想い人の、彼女の元へと届けます。

まぶしい想い出のヒカリを反射(うつ)して
せつないため息で 色鮮やかに
舞い上がれこの想いの全てを 届けてくれ


全ての力を使い切って、青年の想いを届けた櫻の精の姉妹は、初めて咲かせた今年の桜と共にはかなくも美しく散っていったのでした。
櫻の精に伝わる秘伝。それは自分ののために命を投げ出してくれる櫻の精の存在と、自分の命を捨てても良いという想いが一つになったとき、人間への想いが叶うというのもでした。そして、その想いが叶ったとき、文字通り命を投げ出した桜の精も、命を捨てた櫻の精もともに朽ち果てるという。命をかけた秘伝だったのです。

たとえ僕たちが想い出になる
そばのぬくもりは もうかなわないから
さよならは未来のためにあるから
舞い上がれ遥か遠く君に届くように


悲しくも美しい櫻姉妹の物語。



ラスト、白布での回転するお二人はまさに櫻の精そのものです。
手を離して落下するアクションは本当に必見です。

そして、小林さんはここだけで終わりじゃないんです!
次の場面がシャドウダンスなのですが、シャドウダンスの音楽になった途端、表情が凛々しくなって次の場面へ誘う夜桜の女王にと変身するのです!最後、下手にはけるその時はで全神経が研ぎすまされていて、指先まで美しいです。
良かったら、最後まで櫻の姉妹の美しさを堪能してみてくださいね。

相変わらず、暑苦しいねwwwwwwww私ってw






その昔、まだお江戸にも丹頂鶴が舞い降りていた時代のことでございます。
北は蝦夷地のそれまた奥深い場所に、鶴の王国がございました。
そこでは沢山の丹頂鶴が王様の下、それはそれは幸せに暮らしておりました。
王国では毎年、冬の初めに咲く「氷の華」を摘み取って、鶴の舞を大地の神に捧げることにより
いつまでも鶴の王国が栄えるという伝説がありました。
今年も、一番に咲いた「氷の華」を摘み取った若い凛々しい鶴が王に献上します。

青年鶴「王様!こちらが今年一番に咲いた氷の華にございます!」
王「おお!今年もなんと美しく咲いたことか!これなら大地の神もさぞかしご満足頂けることであろう。皆のものも見るがよい!この華にて、華麗に舞うことにしようぞ!」
微笑むもの、讃えるもの、満足そうにうなずくもの、鶴たちは思い思いに王様に賛同の意を告げます。そして、王が舞を披露しようとしたその瞬間…あろうことか姫が王の手から大切な華を奪いとってしまいました。
王「これこれ!姫!遊び道具ではないのだぞ!こちらに返しなさい!」
姫「いやよ!お父様!今年は私に舞を踊らせてくださいな。私、もう大人ですわ!」

姫といっても、鶴王にとっては実の娘ではなく、王にとって1番の家臣であり親友でもあった友の子でした。その友は、鶴の王国に蔓延した病を直すべく尽力したときに、幼い子供を残して夫婦そろって亡くなっていたのでした。親友の妻であり母親であったその鶴に、実は鶴(ヒト)知れず恋心を寄せていた王でしたが、すでに自分は王の身。王は一生を王国に捧げる身分のため、結婚は許されませんでした。次の王となる鶴のお告げがある日まで王としての役目を全うしなければいけなかったのでした。そんな想いもあって、王は幼い残された鶴の子を自分の子として、今日まで大切に大切に育ててきたのでした。その姫も今年で成人。それはそれはお美しく成長されたのでした。まるで、思い続けた親友の妻瓜二つのように。

王「姫!これはこの国にとってとても大切な行事。まだお前には早すぎるぞ!」
姫「うふふ。お父様、それでは姫からこの枝を取り上げてみてくださいな。ほら!こっちですわよ!」
王「これ!またんか!」

二人のやりとりはとても愛らしく、鶴たちも二人の姿を微笑ましく見守るのでした。
姫「ほら!私でも舞を献上できますわよ!」
と言うと、姫は今までに見た事もないような美しい舞を踊りだしたではありませんか!
その瞬間、時が止まったかのような静寂の中で一人舞う鶴姫さまのなんと神々しくもお美しいお姿な事でしょうか。鶴たちの意識が全て鶴姫さまにむいたその時です。
一本の矢がまっすぐに、舞を舞う鶴姫さまの心臓をとらえたのでございます。

白い雪で覆われた大地は、みるみるうちに鶴姫様の血で真っ赤に染まっていきます。
この年は例年以上に雪深く、食べるものに困った里のものたちが山の奥まで食料を求めて狩りに来ていたのでした。
真っ赤に染まった雪と息絶えた鶴姫を見た王は、今までにない怒りと悲しみに支配されました。
それは、我が子と思って育てあげてきた姫を、正真正銘一人の女性として愛していた事に気づいたのでございます。愛する人を失った悲しみは想像を絶する怒りに変わるのは時間がかかることではありませんでした。

一方、鶴たちも悲しみで打ち拉がれてしまいました、しかしそんな中、一人だけ人間に立ち向かう一羽の青年鶴がおりました。
青年鶴「この敵、きっと取ってみせますぞ!このままではすまさん!」
そう心に決心をつけて、一人人間たちのもとへと向かうのでした。
この若い鶴もまた、姫に心寄せていた一人だったのです。

さて、大王と姿を変えた鶴王は怒りのまま力を解放します。
すると、雪深かった大地は赤いマグマで溶け出し
溶け出た水蒸気は王の悲しみで氷となって大地を突き刺します。

一人おとりとなった青年鶴が、矢を放った人間たちを大王の元へと連れてきました。
鶴と人間の壮絶な戦いが始まりました。
大地そのものが吠えているかのような、それはそれは鶴と人間の壮絶な戦いでした。

この戦いで、鶴の王国は滅んでしまいましたが、今でも丹頂鶴がつがいになると一生を添い遂げるのは、この戦いで姫への愛情を確認してしまった鶴王の想いの強さが残っているからだと言われております。
むかーしむかしのお話です。

おわり