京都府舞鶴市で4日に開催された春巡業で、多々見良三市長(67)が倒れた際、救命処置をした女性が、土俵から下りるよう場内放送で促された問題が大きな波紋を広げている。事態は日本を飛び越え、世界に波及。米ニューヨーク・タイムズなど各国の主要メディアが日本が抱える女性差別の象徴などと一斉に報じたのだ。貴の乱を何とか乗り切った日本相撲協会(八角理事長)も、女人禁制に端を発する今回の“事件”は、力尽くで寄り切れそうにない。

 まさに最大の難局だ。土俵上で人が倒れ、とっさの判断で救助する女性たち。だが、流れたアナウンスはそこから下りろと促す言葉-。人命よりも、しきたりである女人禁制を最優先する行為に世界が仰天、猛烈に憤っている。

 ニューヨーク・タイムズ電子版は5日「男性の命救うためでも女性の土俵入り禁止」の見出しで報道。「日本で最も古く、最も神聖化されたスポーツの1つ」である相撲の「差別的な慣習が世間の厳しい目にさらされている」と解説した。

 さあどうする、相撲 協会!!!