テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は20日、男子シングルス4回戦が行われ、第16シードの錦織圭(日本)は第1シードで世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)に6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7)のストレートで敗れ、6度目の敗戦を喫した。2年ぶりのベスト8進出とはならなかった錦織だったが、試合内容は王者に対して大健闘だった。
12本のサービスエースを放ち、ファーストサーブが入った時のポイント獲得率を71パーセントとするナダルに対し、錦織はミスを恐れず、果敢に攻め続けた。
ナダルの28に対し、錦織は51本もの凡ミスを犯した。ウィナーの数は両者36本。また、錦織がネットに出た時のポイント獲得率は80パーセント。これは世界1位のナダルにチャレンジャーとして攻め続けた結果だった。
4回戦で錦織は随所にスーパープレーを披露した。世界1位のフットワークと呼ばれるナダルが足をとめてしまうドロップショット、得意のフォアハンドに加えてバックハンドのパッシングショットなどを決めて、約15,000人収容のセンターコート ロッド・レーバー・アリーナの大観衆を盛り上げた。
結果的に、大事なポイントで集中力を一気に上げてくるナダルに僅差で敗れてしまった。試合時間は3時間17分だった。
これまで錦織とナダルはハードコートで2戦、芝コートで2戦、クレーコートで1戦。そのうち錦織がセットをとったのは、2008年AEGON選手権の時のみ。
今回の対戦でナダルに対し6度目の敗戦を喫した錦織ではあるが、昨年に行われたサーフェスがクレーの全仏オープンで対戦した時と、今回の錦織は別人に見えた。これは、昨年末からコーチに迎えたM・チャン(アメリカ)との取り組みに自信をつけた成果かもしれない。
トータルポイント獲得数はナダルが129、錦織が110、その差は19。この差を縮めて、近い将来、錦織がナダルから勝利をあげられるか。
現在24歳の錦織がナダルを破る可能性を感じさせた1戦だった。
結果は、ストレート負けだけど、2度のタイブレークあと1セットも5-7という接戦だった。
3セットの終わりの方を見たのだが、ナダルのサーブの時に、ラリーが続き、錦織のサーブの時は、あまりラリーにはならずに、キープする感じだった。
勝つ可能性満載の試合だったぜ!!!