映画「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」など個性的でワイルドな演技で知られたベテラン俳優、原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。71歳だった。今月11日に主演映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)のプレミア試写会に車イス姿で参加し、病状が心配されていた。葬儀・告別式の日取りは未定。
原田さんにとって、公の場は、5月4日に映画の舞台、長野・大鹿村で行われた完成披露試写会以来。このときは、元気に歩いてあいさつしていたというから、わずか2カ月の間に急激に病魔が襲ったことになる。
病状については、腸閉塞と誤嚥(ごえん)性肺炎を併発し、腰痛を伴う持病の腰部脊柱管狭窄症の悪化-と発表されていた。原田さんは2008年に早期の大腸がんが発見され、手術していったんは克服。俳優活動を続けてきた。阪本監督によると、プレミア試写会の楽屋では当人が「必ず戻ってくるからな」などと復帰に意欲を見せていたという。
つい、一週間前に、舞台挨拶の記事をアップしていたのに、亡くなってしまうなんて、・・・