5万トンから6万トンはあるとみられる「汚染水」。早く移送することが求められるなか、その扱いをめぐって、ある「作戦」が計画されていることが明らかになった。
「汚染水から放射能と海水を取り除き、これを冷却に使えないか」(政府関係者)
政府関係者によると、集めた汚染水の放射性物質の濃度を薄め、冷却水として再利用するための処理施設を新たに建設するという。
特殊なフィルターなどで汚染水から放射性物質と海水の塩分を取り除き、真水の状態にしてから、再び原子炉や使用済み燃料プ-ルの冷却用の水として使うという計画だ。
海水を真水に替える装置は、すでに柏崎刈羽原発などにもある。一方、高濃度の放射性物質の処理には過去に実績があるフランスの原子力大手「アレバ社」に依頼することを検討しているとのこと。
「我々は今、3つの分野の専門家を日本に送っています。第一は汚染水の処理のための専門家です。」(アレバ社の会見、先月31日)
政府が「汚染水の循環施設」の建設に着手するのは、大量の汚染水の処分場所が見つからないことに加え、原子炉や使用済み燃料の冷却には大量の水が必要になるためです。汚染水を冷却水に。まさに「一石二鳥」の名案にも見えますが、建設には少なくとも数か月はかかる見通しだという。
「汚染水を冷却水に」、それは、いい考えだぜ!!!