栃木県足利市で1990年に当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で、無期懲役刑での服役中に釈放された菅家利和さん(63)に対する再審が26日、宇都宮地裁であり、佐藤正信裁判長は「菅家氏が犯人でないことは誰の目にも明らかだ」と述べ、無罪判決を言い渡した。
判決言い渡しの後、佐藤裁判長は「17年半もの長きにわたり自由を奪う結果となり、申し訳なく思う」と謝罪した。
謝罪の後、3人の裁判官が立ち上がって菅家さんに深々と頭を下げた。
再審で無罪を求めた検察側は同日、控訴しないことを地裁に申し立て、無罪が確定した。