AP通信によると、ロスでの代理人を務めるマーク・ゲラゴス弁護士は19日、弁護側が独自に行った検視を担当した病理学者が、死因は自殺ではなく他殺とみられると結論付けたことを明らかにした。
ゲラゴス氏は「(当局の説明に)ごまかしや虚偽の疑いが濃厚だ」として、米連邦検事局に調査を要請する方針。
ゲラゴス氏は、(1)背中に殴打されてできたとみられる細胞組織の傷があった(2)首を絞められたことによってできた可能性のある血腫がのどに見つかった(3)首に残された跡が、シャツを使った首つり自殺とされる状況と一致しない-などの矛盾点を列挙。
こうした“発見”をもとに検視局に検視のやり直しを求めたが、拒否されたという。
他殺とすれば犯人はだれかとの問いには、ゲラゴス氏は「元社長を拘束したあらゆる人物に可能性がある」と述べた。
ロス市警は元社長の死亡直後の11日の会見で、死因を自殺と発表している。これに対し、弁護側は当局の説明に納得せず、現地入りした遺族とも話し合った上、独自調査に乗り出していた。
ゲラゴス氏は、ロス市警という権力を相手に、真実を追究し続けられるだろうか??