太陽系9番目となる未知の惑星が海王星の外側に存在する可能性が高いことを、神戸大の研究員と教授が、詳細な理論計算で、世界で初めて突き止めた。

 今後、観測体制が整えば、10年以内にも発見されそうだという。

 太陽系の縁では、「太陽系外縁天体」とよばれる1100個以上の小天体が、海王星軌道の外側を回っていて、その多くは、8惑星とほぼ同じような軌道をとるが、なかにはそれと大きくずれている天体もあり、なぜそのような変則的な軌道をもつのかが大きな謎として残されていた。

 その謎は、新たな「惑星X」を仮想的に加えて計算することで初めて、説明できるという。

 天文学の世界では、まず理論的に天体の存在が予測され、その後に観測技術の進展で実際に確認されたことは過去にもあり、海王星が、その好例ということだ。

 神戸大パトリック・S・リカフィカ研究員向井正教授は、「発見者」として歴史に名を残すだろう!!!