犯人馬込政義は、2年前、近所の家に、夜中の3時ごろ、トイレを貸して欲しいと言った。それを言われた付近住民から、「言動がおかしいので、銃を取り上げてほしい」という訴えを、佐世保署の駐在所の署員が聞き入れた。

 そして、「先台」と呼ばれる散弾銃の部品を警察署に預けるように指導し、本人も同意した。

 にもかかわらず、その後、うやむやになっていたそうだ。散弾銃は「先台」がないと、発砲できないのだそうだ。

 この時の佐世保署の署員が、きちんと、「先台」を預かっていたら、この事件は防げたかもしれないのだ。