彼らはこのように、自分が積極的に生きていないといことを自分でも認めているが、自分のことを権威主義だとは思っていない。しかし彼らは、常識・世論・文化の型など目に見えない権威を、無批判に受容して生きている。そして、流行とかブームとかにとても敏感なのです。

 彼らは積極的権威主義の生き方に虚しさを感じるので、この生き方を選んだのですが、彼らは権威から退行しているだけで、決してそれを乗り越えてはいないのです。