ⅱ積極的権威主義者の世界

 彼らに特徴的な人間関係を「われーそれ関係」と名づけます。

 彼らは他人を利用の対象としてしか見ない。彼らはできるだけ他人を利用しようと努め、そして他人に利用価値のある間は、他人に執着するが、利用価値がなくなると、決してまじわろうとはしないのです。

 彼らのとって、この世のすべては利用していく対象として、手段としてのみ存在している。そして彼らは、自分の人生をも手段としていることに気づいていないのです。

 このように彼らは、非生産的世界に優勢に生きています。